もう君を思えない ページ30
その日を境に、俺は由美と出かけることが多くなった。
仕事場まで迎えに行ったり、休日を一緒に過ごしたり。
俺と由美が過ごす時間は多くて由美に惹かれるまでそう時間はかからなかった。
由美は相変わらずまっすぐに俺の事を思ってくれる。
俺はこんなに愛されてるんだと
こんなに思ってくれてる人がいるんだと
そう考えたら自分の中で引っかかっていたものが音を鳴らして崩れていく。
由美は俺に向かっていつも大好きだよという。
俺もそれに答えるかのように由美の頭を撫でる。
由美は
今はそれだけでもいいんだと笑顔で言ってくれて。
その笑顔に、声に、存在に、
救われるのに重ねてしまうのはA
Aはきっと俺の中から消えないんだろう。
きっと俺の中でずっと居てくれるんだろうと。
そう思うのに。
ここまで自分が女々しいと思わなくて少し憂鬱になった。
Aが居ない日常になって、由美が居る事が日常に変わっていく。
きっとこの当たり前の生活が日常になったら、俺の中のAは過去に変わってしまうんだろう。
そして俺は由美を愛するんだと。
そう悟った。
目の前にあることが真実で、いくら目を逸らしてもそれは変わらない。
俺の隣にAがいないことが
俺に向かって笑いかけるAがいないことが
俺に大好きだよといってくれるAがいないことが
あんなにも悲しかったはずなのに今はほかの人を好きになろうとしている。
あの時Aを思うと決めたのに俺の決心はこんなにもゆるくて脆いものなんだと知った。
Aを思えるだけでいいと。
Aが笑えればいいと。
Aが幸せならそれでいいと。
そう思っていた自分の心にヒビが入っていく。
割れてしまうのも時間の問題で俺の心は由美の色に染まって来ていた。
幸せだったらいいそれでいい。
そう思う相手が由美なんだよA。
俺はもう君を思えない。
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ミミ(プロフ) - 書いてくれる方見つかったので大丈夫になりました!混乱させてしまいすみません! (2018年9月30日 0時) (
レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すいません。難しいところあったら省略してokですよ。わざわざすいません。 (2018年9月15日 23時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃま(プロフ) - ミミさん» すいません、ちょっと色々設定が...w考えてみます (2018年9月15日 18時) (レス) id: 49e491855e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - そう言えば、基本的にリクエストって答えてくれるんですか?ちゃまさんは、誰担ですか?私は実はおそ松なんです! (2018年9月10日 8時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - ここのサイトのコメ欄見ているか不安です。なにしろ過去作みたいなんで (2018年9月9日 15時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃま | 作成日時：2015年12月9日 20時
