検索窓
今日:34 hit、昨日:18 hit、合計:332,900 hit

知るはずもない涙 ページ21

おそ松side

その後も公園から動けなくて、ずっと空を見てた。

徐々に赤みを増していく空。

秋の空は綺麗だ。俺は赤が好きだしぴったりな季節だと思う。





公園の入口から足音が聞こえて、その方向を見るとAが居た。

俺に気づいてないみたいで、子供の頃のように左側のブランコに座る。


話しかけるかかけないか迷った結果、話しかけることにした。


今はAの声が聞きたくて堪らない。


俺がAの隣に行くも気づかなくてため息をはいた。

このため息が俺のせいだったらいいのにって思ったけどそんな事はないんだろう。これからも。




お「何ため息なんてついてんだよ」


『べ、別にいいでしょ』


冷たく言い放ったAに返してくる嬉しいって気持ちと、冷たい返しに対する寂しさ。


最近の俺は矛盾ばかりだ。


カラ松のこと優しいか?と聞いたら、Aは俺と真逆の人間といった。


そうだろうな
あいつは俺と違ってフラフラしねえし
時間もちゃんと守るし、約束だって守る。

本当に俺と真逆なんだ。

そんな真逆な人間を好きになったAにも少し苛立ちが募る。




一番聞きたかったことを聞いた。


幸せか?って。Aは幸せだよと言った。


きっとこれがAの幸せで俺の幸せは別にあるんだろうと。
自分にそう言い聞かせた。


これ以上Aといてもカラ松に悪いし、何より自分が辛いだけだからじゃあなと言ってAに背を向けた。









背を向けて歩き出した時、溢れた涙をAは知るはずもなかった。

かっこよくみえた→←その後ろ姿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (284 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
543人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミミ(プロフ) - 書いてくれる方見つかったので大丈夫になりました!混乱させてしまいすみません! (2018年9月30日 0時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すいません。難しいところあったら省略してokですよ。わざわざすいません。 (2018年9月15日 23時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃま(プロフ) - ミミさん» すいません、ちょっと色々設定が...w考えてみます (2018年9月15日 18時) (レス) id: 49e491855e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - そう言えば、基本的にリクエストって答えてくれるんですか?ちゃまさんは、誰担ですか?私は実はおそ松なんです! (2018年9月10日 8時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - ここのサイトのコメ欄見ているか不安です。なにしろ過去作みたいなんで (2018年9月9日 15時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃま | 作成日時:2015年12月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。