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きっと届かない ページ14

おそ松side


Aに顔も見たくないと言われ家を飛び出た。


ちびたの所に行くのもいいと思ったけど今日は真っ直ぐ家に帰った。



ガラガラガラ




お「ただいま」


「「「おかえりー!」」」



皆が俺を出迎えてくれる。


ト「なんかあった?」


お「え?」


ト「泣きそうな顔してるよ」


お「……別れた。何も聞かないでくれ」


「「「!?」」」




みんなは驚いたけど
すぐに察してくれてお風呂にする?ご飯にする?と聴いてくれた。



こんな時俺の気持ちを察してくれる皆には感謝だな。




先にお風呂に入って
風呂場を見るとA専用のシャンプーとリンス。


いつもは何気なく入ってる風呂が今日は凄く辛かった。


泣きそうになる自分をなんとか抑えて今日は湯船に浸からずに出た。


すぐに飯を食って2階へと上がった。


皆気を使ってくれてるんだろう。
2階には誰も来ない。



とりあえずLINEを起動させてAのトークルームを開いた。


普段からあんまり連絡を取り合わない俺達だけど
その中で少し連絡を取り合った文字を一つずつ見ていった。




一番上まで持っていって下へ下へ持っていくと共に流れる涙。


俺はこんなにAが好きでたまらないのに、取り返しがつかない事をした。

生きてきた中でこれほどまで辛い想いをしたことがなくて自分でもどうしたらいいかわからなかった。



キーパッドを開いてA宛のメッセージを打つ。
ぎこちないけど自分の今の気持ちを素直に打った。
何回も間違えてやっと最終確認を終えAに送った。


少しして既読がついた。


今Aは俺のトークルームを開いてくれてるんだと思うと嬉しいけど切なかった。



俺はLINEを閉じ携帯を切って空を見上げた。




空にはたくさんの星が散らばっていて
前にAと夜景を見に行ったことを思い出す。



色んな思い出が頭の中をよぎって涙は溢れた。





この腕で抱き締めたくて
Aは俺の物だって言いたい。


また手を繋いで馬鹿みたいなこと言いながら一緒に歩いて行きたい。


静かな場所でキスをして二人で照れながら笑い合いたい。


二人繋がって、お互いの大切さを噛み締め合いたい。



でもそれを出来なくしたのは俺で


約束を破ったのも俺だ。






お「守ってやれなくて…ごめん…っ」





俺のその声は虚しく部屋に響いた。
きっとこの気持ちは、声は、





Aには届かない。

違う人。→←メッセージ



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ミミ(プロフ) - 書いてくれる方見つかったので大丈夫になりました!混乱させてしまいすみません! (2018年9月30日 0時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すいません。難しいところあったら省略してokですよ。わざわざすいません。 (2018年9月15日 23時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃま(プロフ) - ミミさん» すいません、ちょっと色々設定が...w考えてみます (2018年9月15日 18時) (レス) id: 49e491855e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - そう言えば、基本的にリクエストって答えてくれるんですか?ちゃまさんは、誰担ですか?私は実はおそ松なんです! (2018年9月10日 8時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - ここのサイトのコメ欄見ているか不安です。なにしろ過去作みたいなんで (2018年9月9日 15時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃま | 作成日時:2015年12月9日 20時

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