狂気の恋*１７* ページ18
冷静に考えれば、スピーカーにしてないんだから...跡部先輩の声を離れた場所にいる侑士まで聞こえるわけがない。
寝返りを打っただけで、侑士はそのまま再び眠りについた。
A「はぁ〜...」
ヒヤヒヤしたが、何とか起こさずに済んだようで、一気に力が抜ける。
・
侑士のスマホがまだ画面が開いてるので、私は着信履歴から跡部先輩の携帯に連絡を入れた。
A「あの...ちょたや、皆は元気ですか...？」
跡部『...お前、一言目がそれかよ』
A「...おかしいですか？」
そう聞けば、跡部先輩からの返事までに少し間があった。
跡部『...............
わざわざかけ直してきて、真っ先に近況聞かれると思わねぇよ。
助けて、とは言わねぇのか？』
A「そ、それは...」
出れるものなら...出たい。
家族に、皆に会いたい。
でも、そしたら...
ぐっすり眠る彼を、見つめる。
・
跡部『他人の恋愛に兎や角言う気はねぇが...
今の状況を話せば...再び姿を消した娘に毎日のようにお前の両親は泣いている、と鳳が言っていた。...アイツ自身も、なかなかテニスに集中出来てないらしい。
この状況を...続ける気か？』
A「っ...」
恐ろしい事に...教えてもらわなければ家族がどんな状況かも想像すら出来なかった。
今の状況が日常化されつつあり、外に出るチャンスが無ければ...自ら出ようだなんて思えなかったと思う。
・
A「っ...皆の所に帰りたいっ...家族に会いt！！」
電話に夢中で、私は後ろの気配に気づいてなかった。
私の心からの叫びは、後ろから伸びてきた手によって遮られ
スマホを奪われると、乱暴に体を床に押し付けられた。
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銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - いつもテニプリ作品読まさせて頂いてます！今回最終話驚きの展開でしたが、最初から最後までとても面白かったです☆完結まで、ありがとうございました！鳳くんのお話の続きも、楽しみにしております！ (2019年6月10日 21時) (
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作者名：†ハヅキ† | 作成日時：2019年4月16日 20時
