鎖[3]【月永レオ】【天祥院英智】

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「顔がにやけてるぞ」




「はっ、え、あっ月永さん…？こ、こんにちは…！」




昼休みに廊下を歩いていた私は…端に座り込んでいる月永さんに気付かずにいて、話しかけられてとてもびっくりしてしまった。




「わははっ、うっちゅ〜☆『皇帝』と上手く行ったみたいだな？」




「上手く行った、と言っていいものなのかはわかりませんが…ちゃんと話せました。今の関係はわりといいです。一緒にいてとても楽しいですし。」


笑いながら、返す。
月永さんはうんうん、と頷くと、私と同じように、いやそれ以上に眩しい笑顔をこちらに向けて、さらさらと何かを書き始めた。




「よかったよかった。…おぉ☆なんか霊感湧いてきたぞ…う〜ん…そうだな、タイトルは…『Aに元気が戻ってよかったなの歌』！」



「私の歌…！？」




らら、と歌いながら月永さんは音を紡ぐ。
この感じは、久しぶりだった。

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