【テニプリ】愛され少女の親友は合宿へ (ページ27)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:43,281 hit

27話ページ27

「さて…………仁王君…あなたの質問は?」

大丈夫、大丈夫だから

ちゃんと話すこととかも考えてきたから

『兄様』は関係ないから

泣くようなことがないから

だから

冷静に、落ち着いて、笑みを浮かべ続けよう

心を許さない様に

誰にも知られない様に

完璧な“私”としていよう

“僕”はかくして

あの時のようにボロはもう出さない様に

「あの日…終業式の放課後……お前さんは

“俺たちを不幸にするな”とつぶやいておったが

それはどういうことじゃ」

まって…あの時仁王はいなかったはずなのに……

どっかに隠れてたのか…私が気づかなかったのか

「…聞いてたんだ……だから仁王君は

あの日に一番最初に会ったんだね」

「そうじゃ」

マジかよ…そこ聞かれたんなんて…

動揺して無いと思ってるでしょ?

実はこれでもしてるんだよ!←

「まあいいや……

うーんあの言葉の意味ねー…」

どういえばいいんだろ?

「まあ言葉の通りだよ。

それに“僕”が言ったんじゃなくて

“僕”に向かって言われた言葉なんだけどね」

「僕?…それに言われたって……」

あらら、まさかの一人称に気付かれた?

まあ、いいけど

「そう。僕に向かって言ったんだよ

【俺たちを不幸にするな】と

【お前は人を不幸にすることしか出来ない】と」

どう?

貴方達もそう思う?