～怪蟲駆除機密捜査本部～ (ページ25)

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ep.23 ページ25

《ASIDE》

暖かい…。
誰かに包まれている感じ。
目の前は光が凄くてキラキラしている。

誰…？
私を包んでいる人は誰なの…？

そんなことを考えていると突然景色がフェードアウトしていった。

A「…ん…？」

確か私、夜中に起きて涼と自販機に行ってお話してたはず…

A「…ここは…？」

周りを見渡すと、見覚えのある部屋。
一度だけ入ったこの部屋。

A「涼の部屋…？」

でも、ベッドは私が使ってるし
隣には勿論涼はいない。

私はそっとベッドから起きる。
隣の部屋に行くと、涼はいた。
ソファーも買ってないからか、涼はテーブルに顔を伏せて寝ていた。

起こしてベッドに向かわせた方がいいのか否か。

A「でも、風邪引いちゃったら大変だし…」

私は、ゆっくり涼に近づく。

A「涼…。涼。私部屋に戻るからベッドで寝て？ありがとうね。」

肩をぽんぽんと叩きながら言う。
そうすると涼が、すっと動いた。

動いた手は私の手首を掴んでた。

A「…へ？」

涼「俺が絶対……守るから……」

守る…？

A「ちょ…っと、涼。離して…！」

私は無理矢理涼の手を剥がすと、もう一度涼の顔をみた。

A「…寝ぼけてたのか…。」

涼はすやすやと寝息をたてていた。
起きる気もしないので、私はその辺にあった紙に

『起こしたけど起きなかったから自分の部屋に戻ります。
迷惑かけてごめんなさい。
A』

とだけ書いてテーブルに置いた。

そのまま私は涼の部屋を後にして、自分の部屋に戻った。