クノイチ…？？僕と婚約だと…？？【星原ヒカル・出雲ハルキ】タイトル変更しました

元気回復 [主人公side] ページ12

「さて、だ。話がそれたがヒカルは今どこにいる？」

ギクッと自分の肩が揺れたのがわかった。
ちょっとでも信用した自分がバカだったよ…

「何か、返せない事情があるのだろう。それならばその場所まで俺も一緒に行ってはダメか？」

「！！…ハルキが良いなら、私は連れていってもいいよ」

「そうか、それならば早めに行こう。」

そう言うと彼はゆっくり立ち上がる。
私もそのあとに少し伸びをしながら立ち上がった。陰気な自分を、切り離すように空に向かって空気を押し上げて。

「ん、んーーっ！！ハルキといたら、私元気になってきたよ！ハルキ、ありがとう！」

「例には及ばない。」

私はハルキに手のひらの先を向けた。
ハルキは若干戸惑っている。

「手、繋がないといけないの！ヒカルのところ行きたいんでしょ？はやく！」

予想と違って彼は、何のためらいもなく私の手を握ってくれた。

「じゃあ、いくよ！ハルキ目、閉じて？」

そう言うと彼は静かに瞼を下ろし、私は真琴達の元へ行くため術を使った。

なんだここ [ハルキside]→←名前 [主人公side] 短い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す