最後の通信 ページ10
｢あるとー！｣
｢なーに！｣
｢これすごい！！ぷにぷにしてる！｣
これは、夏祭りの記憶かな
ボールすくいをして、ビョンビョン伸びる腕輪や手錠の色の着いたプラスチックのレプリカを買って刑事ごっこなんかもした。
｢これを、こうして…｣
がちゃんと私の手首に着けて
｢犯人たいほー！！｣
｢私犯人なの！？｣
なんてことをされても全く嫌じゃなかったし、
｢やっと見つけた…！或人、Aちゃん、食べ物色々買ってきたから花火見やすいところで食べよう！｣
｢父さん！｣
｢おじさん、或人に犯人にされちゃったー、悪いことしてないのに｣
｢ダメだぞ或人、この手錠は悪い人を捕まえる為にあるんだ｣
｢はーい…｣
そう言うと或人はゆっくりと手錠を外し、
｢ごめんね、痛くなかった？｣
｢…ぜーんぜん！花火見に行こ！｣
次は手錠じゃなく、手を繋いでおじさんが教えてくれた花火がよく見える場所に座った。
｢…ねぇ、或人｣
｢ん？｣
｢もし私がまっくらな顔してたら｣
自分の両手の人差し指だけ出して或人の口端をぐいっと上に上げた。
｢うぇ、らに…？｣
｢こうやって笑わせてくれる？｣
｢…うん、俺の夢は皆を笑顔にすることだからな！｣
｢変わらないねぇ、ほんと｣
｢それで
まずはAを1番に笑わせるんだ！！｣
突然の宣言に驚いた。
｢……あっははは！！｣
｢なんか俺変なこと言ったかな…？｣
｢う、ううん…っ嬉しいなぁって｣
これだけでも最高だったのに欲張りな私はこんなことも言った。
｢でも今の笑いは普通！私を最高に笑わせられるように頑張って！｣
｢が、頑張る！！｣
それから或人は私をたくさん笑わせようと色んなこと考えて1番に教えて披露してくれたな…
逃げ出したい
私がここにいたら或人の心はどんどん壊れていくだろう。
隣で寝ている或人の髪を撫で、デイブレイクタウンから走って出た後、厳重なパスワードをかけたファイルから取り出したのは迅の連絡先。
通話ボタンを押して"…も、もしもし"と焦った声が聞こえる。
｢…迅、時間がないから、1回しか言わない、よく聞いて｣
"うん"
｢私は今から死ぬかもしれない、だからこれを刃さんや不破さん…ちょっと嫌だけど天津さんに伝えといてほしい｣
"死ぬって、どういうことだよ、今どこ！？"
｢来ないで、お願い
きっとこれが最後の通信になると思うから｣
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花丸(プロフ) - 哭梨さん» 本編で或人がアークワンになってしまった時は驚きました笑 ロスから抜け出せない中、こちらの作品に出会えてよかったです！更新お疲れさまでした！ (2020年9月6日 18時) (
レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - ベルモットさん» いやぁ嬉しいです！ありがとうございます笑 (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - 花丸さん» え、ホントですか！！？ものすごく嬉しいです〜！！私もまだロス中で← こちらこそ読んで下さりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
花丸(プロフ) - 或人が好きなので、最高でした！ゼロワンも終わってしまってロス中ですが、、、笑 この作品を書いてくださりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説作品を読みました。ストーリー性が結構好みでした。次回も楽しみに待っています。 (2020年8月18日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哭梨 | 作成日時：2020年8月11日 9時
