破壊 ページ4
｢…何度来ても同じだ｣
｢なら貴方が私を殺すまで説得し続ける｣
｢それ程望むなら今すぐにでも殺してやろう｣
ガチャ、とアタッシュアローを滅は向ける。
そう、それでいい。イズの代わりに私が殺されればもし或人がアークワンになってもイズが止められる。
｢なんで貴方は素直じゃないんだろうね｣
｢…煩い｣
｢迅を思うのは、親が子供を思うのと同じようなものなのに
滅、貴方は父親になりたかった、そうなんでしょ｣
｢黙れ、黙って死を受け入れろ｣
微かにその目には涙が溜まっている。
やっとだ、やっとここから抜け出せる、心にやっと安らぎが訪れる。
｢…｣
目を閉じて顔を少し上げて
笑って、
滅がアタッシュアローを引く直前、イズの声が聞こえて起動がズレたのかその矢は私の義手に運悪く当たってしまった。
｢っあ…！！｣
ヒューマギアと同じ通信機能のついた義手はボロボロになりバチバチと火花を散らして、外れた。
その衝撃波で吹き飛ばされた私の意識は飛んだようだ。
＿＿＿
｢貴方の心は矛盾しています！！｣
｢黙れ！！｣
イズはまっすぐと滅を見つめる
｢そんな目で俺を見るな…！｣
その近くには迅と不破と刃が。
そして爆発音で意識を取り戻した彼女が見たのはコーティングが剥がれて横たわっている仲間の姿。
｢、イズ、…イズ！！｣
危険な目に遭うと分かっていたのか倒れた彼女を工場の入口に避難させていた、そのせいで同じ秘書を助けるには少し遅すぎた。
同時に或人も到着し、イズを抱きかかえて名前を呼ぶ
｢ダメ、ダメだよ、もうちょっと我慢して！！絶対直すから！ねぇってばイズ！！｣
｢…すみません、それは少し、無理な、お願いです、でも｣
その時破壊されたと思った義手から通知音が聞こえた。
｢私と、Aさんの、記録を少しだけ、転送し、ます、もちろん、刃さん、や或人社長も、一緒ですよ｣
｢…イズ…っ！！｣
｢…滅も笑えますよね｣
｢私も、そう信じてる、だから…！｣
｢…さよなら｣
熱上昇の音と共にぐっと遠くに押され、もう一度向かおうとするのを拒絶するかのようにイズは
爆発した。
｢…い、ず…、｣
隣で或人の叫び声を聞きながら、私は溢れ出る涙を拭って痛む胸を押さえるしかなかった。
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花丸(プロフ) - 哭梨さん» 本編で或人がアークワンになってしまった時は驚きました笑 ロスから抜け出せない中、こちらの作品に出会えてよかったです！更新お疲れさまでした！ (2020年9月6日 18時) (
レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - ベルモットさん» いやぁ嬉しいです！ありがとうございます笑 (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - 花丸さん» え、ホントですか！！？ものすごく嬉しいです〜！！私もまだロス中で← こちらこそ読んで下さりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
花丸(プロフ) - 或人が好きなので、最高でした！ゼロワンも終わってしまってロス中ですが、、、笑 この作品を書いてくださりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説作品を読みました。ストーリー性が結構好みでした。次回も楽しみに待っています。 (2020年8月18日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哭梨 | 作成日時：2020年8月11日 9時
