事故 ページ17
5年前
12年前と同じ夏祭りの日
私は
事故にあった。
＿＿＿
｢いつになったら或人は売れるんだろう？あんなに面白いのに｣
｢そう言ってくれるの、Aだけだよ…｣
子犬のようにうるうると涙を浮かべる幼馴染。
｢見る目がないんだね！周りの人はさ｣
花火も終わり、りんご飴を食べながらどこへ行こうかと会場から出てまだ人が沢山いる道に出た。
｢…或人と会ってからもう15年か〜…早いものだね｣
｢ねー、こんなに綺麗になっちゃって｣
｢お世辞はいりません笑、でも或人だって昔私の方が大きかったのに今じゃ頭1つ分違うんだね｣
｢これでぎゅってしやすくなったな！｣
効果音がつきそうなほどに腕を広げて待っている或人を軽く叩き、歩き出した。
｢子供じゃない、私達は高校生！｣
｢えー？ダメなの！？｣
｢ダメです！！｣
昔と違い恥ずかしさもあるため、人通りの多いところでされるのは困るのだ。
｢なら、手ぇ繋ご？｣
｢手？｣
それならいいでしょ、と左手を掴まれた。
｢或人が少し大人になるのはいつですか…｣
｢別にいいじゃん、繋ぐくらい｣
そんなことを話していると大きな交差点について私達の後ろには人、人、人。
やっぱり恥ずかしさは1度感じるとなかなか収まらないようで、ぱっと手を離して、信号が青になるのを待つ。
｢ちょっとなんで離｣
後ろで酔っ払っている人達の声が聞こえる。
｢お前さぁ、もうちょい早く言えよ〜｣
｢みんな盛り上がるから言いにくかったんだって｣
｢でもあれはないわ〜｣
｢あっ｣
その時、酔っ払いのその内の一人がつまづいて私のことを押した。
結局力強く飛ばされ、戻ろうと横を振り向いたら、大型トラックが私に迫っていた。
｢、え、 ｣
気付けば私の体は宙に浮き、血だらけで、右手に至っては酷い状態だったことを覚えてる。
｢A、…？｣
トラックのブレーキ音、信号の点滅、周りと、酔っ払い達の焦りを含んだ声、
自分よりも遠くに落ちている下駄、血に染まっていく着物
そして
目の前に写る
酷い顔をした或人。
｢、、そんな顔、しないでよ｣
｢っA、今救急車呼んでもらった、だから待ってて、…！！｣
｢私、頑丈だ、もん、死にはしないよ｣
右手で或人の涙を拭おうとしたら
｢あ、れ、動かない｣
重りがのしかかったように私の腕はビクともしなかった。
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花丸(プロフ) - 哭梨さん» 本編で或人がアークワンになってしまった時は驚きました笑 ロスから抜け出せない中、こちらの作品に出会えてよかったです！更新お疲れさまでした！ (2020年9月6日 18時) (
レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - ベルモットさん» いやぁ嬉しいです！ありがとうございます笑 (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - 花丸さん» え、ホントですか！！？ものすごく嬉しいです〜！！私もまだロス中で← こちらこそ読んで下さりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
花丸(プロフ) - 或人が好きなので、最高でした！ゼロワンも終わってしまってロス中ですが、、、笑 この作品を書いてくださりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説作品を読みました。ストーリー性が結構好みでした。次回も楽しみに待っています。 (2020年8月18日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哭梨 | 作成日時：2020年8月11日 9時
