死なせない ページ11
"さ、最後の、通信…？"
｢そう、これを3人に伝えて＿＿＿＿＿＿｣
"分かったけど、やっぱり僕そっち行くよ！！"
｢それじゃあこの通信の意味無いでしょ笑｣
"笑ってる場合かよ！！"
怒鳴り声に少しピクリと体から反応した。
"…君は、僕の大切なともだちなんだ、そう簡単に死なせて"
｢いいの！！｣
"…A…"
廃れた街を見渡して息を吸う。
｢…或人の目にはアズしか写ってなくて、或人はきっとイズが居ないという心に空いた穴を埋めるために私と一緒にいるようなもの、だと私は思う、私は人間だから早く走ることができないしすぐに調べたりもできないから…｣
"僕は、人間が嫌いだ"
うん、知ってる。
"でも…君の事はどうしても嫌いになれない"
なんか電話の声が違うとこからしてるような…
"君は優しすぎるんだよ、あいつと同じように｣
チャリンと音がしたと同時に肩を引っ張られ、冷たかった体が一瞬にして温まった感覚がした。
｢じ、じん｣
｢嫌って言っても、死なせないからね、そんなことしても誰も救われないし寧ろ皆悲しむ｣
｢A.I.M.S.の奴らも飛電の奴らも、勿論僕や亡、雷だってそうだ、君に助けられた人はたくさん居るんだよ｣
自然と涙が溢れ、それから止まらなくなる。
｢…早く行かないと、或人に見つかる｣
涙を拭い、ボサボサになった髪を直して
｢行こう｣
｢ああ｣
｢次会ったらひっぱたいて正気に戻してやるんだから、この、真っ黒或人め｣
そう口にした。
＿＿＿
イズとの思い出を半分やっと見終えた頃、
｢…そういえば、ゼロワンに連絡先消されたんだよね？｣
｢そうだけど、なんで知って｣
｢何となく｣
無邪気って怖い。
｢…それでゼロワンでも知らない厳重なパスワードかけたファイルに僕の連絡先と大事な写真を入れといたって感じかな｣
｢いやもう怖いとしか言えない、ストーカーですか｣
｢んふふ｣
なんて子供じみた声を出した迅は急にまた私の肩を引き寄せて、
｢……｣
じーっと見つめるもんだから穴があきそうだった。
｢よし、ちゃんと記録できた｣
｢き、記録って｣
｢大好きな人の顔だよ、僕はヒューマギアだから忘れる事ってないけど、残しときたいなって思っちゃった｣
｢…そう、なんだ｣
私の顔なんか見て楽しいのかという疑問と、
その大好きな人が私という事に少しの喜びを覚えた。
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花丸(プロフ) - 哭梨さん» 本編で或人がアークワンになってしまった時は驚きました笑 ロスから抜け出せない中、こちらの作品に出会えてよかったです！更新お疲れさまでした！ (2020年9月6日 18時) (
レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - ベルモットさん» いやぁ嬉しいです！ありがとうございます笑 (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - 花丸さん» え、ホントですか！！？ものすごく嬉しいです〜！！私もまだロス中で← こちらこそ読んで下さりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
花丸(プロフ) - 或人が好きなので、最高でした！ゼロワンも終わってしまってロス中ですが、、、笑 この作品を書いてくださりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説作品を読みました。ストーリー性が結構好みでした。次回も楽しみに待っています。 (2020年8月18日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哭梨 | 作成日時：2020年8月11日 9時
