夢 ページ2
｢…｣
夢であれば良かった。
この言葉を目を開ける度にどれほど思っただろうか。
どんなに願っても、叫んでも、結局は最悪のエンドに辿り着いてしまう。
｢う、あぁ…！！｣
こんな明るくて一緒にいて元気になれる太陽のような2人が、1日もしないうちに笑顔が消えるなんて誰が予想したのか。
そんな結末を繰り返してきたせいでおかしくなりそうだ。
イズを止めることもできなくて、私が彼女を滅の攻撃から庇っても何故か矢が歪んでイズに当たって…
爆発する。
そして或人がアズの方に付いてイズがいない悲しみと滅への憎しみを増幅させるのだ。
どうして私が時間遡行なんてできるようになったのか分からないけどこれはチャンスだ、2人を助けられると意気込んでいた1周目2週目の自分を殴りたい。
少なくとも私は50回以上遡行した。
結末は同じ。
…もう心が限界なんだ。
笑顔が消えるのは、2人の関係が壊れてしまうのは
時間遡行なんてなければ良かったと思ったけれど決まった時間、場所で必ずここ、社長室の椅子で目が覚める。
もう無理なんじゃないか、私がどうしようとイズが消えてしまって或人も別人のようになって、刃さん達の苦しい顔が目に浮かんで。
一体どうすれば、笑顔のある日常が取り戻せるのだろう。
体を起こせば社長机の横の椅子に座って充電しているイズが見える。
アークのシュミレーションを見ているのだ、滅がアークになり、戦いは避けられないということを解らせているかのように。
｢…ごめんね、助けられなくて、もう、大丈夫だから、私が貴方の代わりになる｣
そして私の義手にも通知が来る。
人類滅亡の聖戦…
滅を説得できなくてもいい、イズがいなくならないなら、2人が安全なら。
死んだっていいの。
｢おはよ、A｣
いつも通り笑顔を浮かべた或人。
｢…どうしたの？体調悪かったり…？｣
｢いや、全く！ちょっとぼーっとしてて！ほら、眠気も覚めたから元気元気！｣
椅子から降りて跳ねる。
できるだけ自然に、泣いていたことを隠さないと。
｢そっか、寝不足だったもんね、休めたようでよかった。でも少しでも異変感じたら俺に言うこと！分かった？｣
｢うん、分かった｣
｢よし！…イズもそろそろ充電終わるね…｣
｢あ、私用事あるからイズのことよろしく、！｣
今度こそ、助けるんだから。
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花丸(プロフ) - 哭梨さん» 本編で或人がアークワンになってしまった時は驚きました笑 ロスから抜け出せない中、こちらの作品に出会えてよかったです！更新お疲れさまでした！ (2020年9月6日 18時) (
レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - ベルモットさん» いやぁ嬉しいです！ありがとうございます笑 (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
哭梨(プロフ) - 花丸さん» え、ホントですか！！？ものすごく嬉しいです〜！！私もまだロス中で← こちらこそ読んで下さりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 8973bbcc5b (このIDを非表示/違反報告)
花丸(プロフ) - 或人が好きなので、最高でした！ゼロワンも終わってしまってロス中ですが、、、笑 この作品を書いてくださりありがとうございました！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: f266018fa7 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説作品を読みました。ストーリー性が結構好みでした。次回も楽しみに待っています。 (2020年8月18日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哭梨 | 作成日時：2020年8月11日 9時
