歪み [東京喰種] (ページ5)

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悲劇～４～ページ5

首を掴まれ、やっとの思いで話す。

金木「ち、ちが…っ！知らなかった…っ！！僕はたまたま通りかかっただけで！！」

「はい想像して？自分の恋人が裸で倒れている。そこに下半身丸出しでこう言うわけ。僕は何もしてません、偶然ここに居ましたーって。お前が言ってるのはつまりはそーゆーこと。俺なら殺しちゃうよそんな奴。だから殺す。俺の喰い場を荒らした罰。」

「誰の喰い場だって？……いつからアンタの喰い場になったんだよ。錦。」

錦「トーカか。」

金木「ぐっ…ゲホッガハッ！」

首が離され、呼吸を整える

錦「…知ってんだよ、死んだんだろ？あの大食い女。」

トーカ「だからここはアンタの喰い場？リゼが奪った喰い場は力の弱い喰種達に分け与える。20区の管理は…ウチら“あんていく”の仕事だろ」

錦「はぁー？あんていくみたいな日和った奴らにごちゃごちゃ言われる筋合いはねーんだよ！元々ここは俺の喰い場だった。リゼが来るまで「弱かったせいだろ」歳下のクソ生意気なガキにコケにされるのってすげームカつくんだよな」

トーカ「…あっそ」

錦「ほざけ…っ！！！「何してるの？」っ？！」

貴女「……けんか？…やだよ。やめて」

錦「……チッ！」

少女は彼をギロッと睨むと、錦さん(？)は去って行った。

トーカ「死体持ってけモヤシ野郎」

喰べたい。
喰べたい喰べたい喰べたい喰べたい。

トーカ「欲しいの？」

トーカ「喰べないの？つーかアンタ片目だけって変わっ…て…アンタ、リゼと一緒にいた…なんで喰われてないの…？って、その目…」

金木「助けてください…っ！信じてもらえないかもしれないけど、僕は人間なんです…なのに…それを喰べたくて…喰べたくて仕方がなくて…っ！！でもそうしたら…もう人間ではなくなってしまう…っ」

トーカ「…そんなに苦しいなら喰いなよ」

貴女「……」

僕はトーカさんの手からソレを奪い取った。

金木「…っ！嫌だ！！嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！！こんなもの喰べられるわけないだろ…なんだよこれ…っ！なんだよ喰種って…人が殺す、仲間を殺しあう…僕はそんなんじゃない！僕は！！人間なんだ！」

トーカ「……バカみたい。さっさと諦めたらいいのに。」

貴女「…っ、トーカ姉「喰べる勇気がないならさ…私が手伝ってやるよ」

そう言い、僕の口の中にソレを詰め込んだ。

勢いで僕は口の中のものを飲み込んでしまった。