【ﾏｷﾞ】貴方を守ると誓います part3

◆61 ページ13

「………ｱﾘﾊﾞﾊﾞ殿の?」

「あーっ!いや、違うの!これは違うの!!」

違うって、何が違うのだろう。自分で言いながら訳が分からなかった。


「いや、急に変なこと言ってごめんね!

いやー、白龍だってｱﾘﾊﾞﾊﾞさんとはさっき話したきりだし全然分かんないよね!」


私がその場を取り繕うように言うと、


白龍からは意外にも、こんな返事が返ってきた。




「……いや、少しなら知っている」

「え?」

「ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王に聞いた」

「あ、そうなんだ…」




しばしの沈黙。


それが気まずくて白龍を見ると、


「ｱﾘﾊﾞﾊﾞ殿は………ﾊﾞﾙﾊﾞｯﾄﾞの第三王子だ」



ﾊﾞﾙﾊﾞｯﾄﾞ…?


どこかで聞いたことあるような……?







私が考え込んでいると、

「…………少し前、宮中が騒がしかった時期があっただろう?」


「あ…うん」




そういえばちょっと騒がしかったような気がするけど…

それと何か関係があるの?



私が不思議そうな表情をすると、白龍は何か意を決したように話し始めた。









「………それは、煌帝国がﾊﾞﾙﾊﾞｯﾄﾞで内乱を起こさせ……支配下したからだ」







……え?

◆62→←◆60

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す