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ジャーファル政務官は私を見るなり、
「先ほどはシンが大変失礼致しました」
そう言ってまた頭を下げられ、私は慌ててこう言った。
「え、いやあの!本当に大丈夫ですから」
「それなら良かったです」
ジャーファル政務官は頭を上げて微笑んだ。
私も笑顔を作った。
なんか、鈴のように笑う人だな、と思った。
「アラジンやアリババくんとはもうお話しましたか?」
「えっ、あっ、はい」
ジャーファル政務官の声にはっとし、知らぬ間にジャーファル政務官に見とれていたことに気付き恥ずかしくなった。
だって……すごい美形なんだもん…
煌帝国も美形揃いだけど、シンドリアも負けてないなと思った。
ジャーファル政務官はそんな私を見て不思議そうな顔をしたが、
「アリババくんはああ見えても一国の王子なんですよ」
「えっ?アリババさんが?」
「ああ見えても」っていうのが何か失礼な気がしたけど…
ジャーファル政務官は「はい」と頷いた。
「えっと…ちなみにどちらの国の王子様なんでしょうか?」
「はい、彼はバルバッ……」
そこまで言ったところで、ジャーファル政務官はいきなり眉間に皺を寄せ、難しい顔をした。
……?
「…あの、ジャーファル政務官?どうしたんですか?」
私が聞くとジャーファル政務官は、
「いいえ、何でもありません
…………今の話は、忘れて下さい」
そう言って眉を下げて笑った。
「え………?」
いきなり、どうしたというのだろう。
「あの……ジャーファル政務か……」
私はどうしたのか聞きたかったが、
ジャーファル政務官がバツの悪そうな顔をこちらに向けたので、黙り込むしかなかった。
その後ジャーファル政務官は、王宮の施設について色々と教えてくれた。
だけどその間も、私はずっとさっきのことが気がかりだった。
施設を案内してもらった後、私はジャーファル政務官と別れた。
アリババさんが王子だった話って…もしかして聞いちゃいけなかったのかな?
…もしかして、もう滅びた国の王子だったり……!?
白龍のことでもジャーファル政務官のことでも考えることがたくさんあって、私はとりあえず落ち着きたかったので、部屋に戻ることにした。
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はにわ┗|∵|┓(プロフ) - みっきさん» 白龍かっこよかった(*´Д`*) (2013年2月19日 7時) (携帯から) (レス) id: c5e7226a6b (このIDを非表示/違反報告)
みっき(プロフ) - はにわ┗|∵|┓さん» 楽しみにしてます! (2013年2月17日 22時) (携帯から) (レス) id: bd2fa92f08 (このIDを非表示/違反報告)
はにわ┗|∵|┓(プロフ) - みっきさん» ていうか今日のマギ白龍きますね!wktk (2013年2月17日 12時) (携帯から) (レス) id: c5e7226a6b (このIDを非表示/違反報告)
みっき(プロフ) - はにわ┗|∵|┓さん» しかたないですよwwwジャーファル神だし!白龍も!! (2013年2月15日 17時) (携帯から) (レス) id: bd2fa92f08 (このIDを非表示/違反報告)
はにわ┗|∵|┓(プロフ) - みっきさん» ああだめだ、どんどん話が変な方向に………()() (2013年2月15日 12時) (携帯から) (レス) id: c5e7226a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はにわ┗|∵|┓ | 作成日時:2013年2月6日 7時