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霊王宮から下った強大な霊圧と惣右介さんが接触したことが分かった。
胸が焼けそうなほど強者揃いの盤面は、もはや私の感覚器を狂わせてしまいそうな程だ。しかもこれが、拘束衣を着たかなり鈍感な状態での話だというのが末恐ろしい話である。
「……無事かどうかなんて、考える必要もないんだけどな」
それでも心配したくなるのは、半分は習慣のようなもの。感情というのは如何せん、制御が難しい。
『行かないの？走ればすぐだけど』
「……行けないよ。惣右介さんとあの舞台に立つべきは私じゃないもの」
あの少年に全て背負い込ませるのは申し訳なくもあるけれどそれ言い出したらキリがなくなってしまうし、彼は力を持ち、その力を人のため、尸魂界のために振るうことを自ら選んでいる。
ただ、それ以上に私情を交えるならば世界を救うような表舞台で、存外に愉しそうな惣右介さんの邪魔をしたくないというのもある。
『随分と呑気だなぁ。Aが行って、変わる盤面もあるかもしれないのに』
「そうだね。でも、
それはもう、確信に満ちて私は笑って答えた。
だって私の考えなんてお見通しの彼が、私がその場に行かないことを選ぶことを知らないはずもないのだから。
『……こんな時にまで惚気とは。恐ろしく強かになったもんだなぁ』
グラグラと不安定に揺れる世界で、呆れとも感嘆とも取れる風蘭の声色が、静かに私の中にだけ響いた。
実際はこの状況がどう転ぶのか、本当は分からないはずなのだ。分からないはずなのだけど。
私は、揺るぐことがないこの先を知っている気がした。
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みるきー(プロフ) - はわー！！！毎日更新の通知が来るのを楽しみにしてます！！ (2021年5月9日 17時) (
レス) id: 3af3c93a7d (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - とても素敵すぎて何度か最初から読み直してしまいます。更新が楽しみすぎです！ (2021年4月30日 10時) (レス) id: 3af3c93a7d (このIDを非表示/違反報告)
K2AYEのY(プロフ) - うん……藍染格好いいね……声がいい……でも白哉も声がいい……うーん選べない……( ；∀；) (2021年4月19日 22時) (レス) id: 27ffa47357 (このIDを非表示/違反報告)
K2AYEのY(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁー！！！続きが気になる！！！！！更新頑張ってください！！！！！！！！！！！ (2021年4月1日 17時) (レス) id: 27ffa47357 (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶々 | 作成日時：2020年3月26日 2時
