第37話 操り ページ41
Aは手を止め、黄瀬の方を向く。
黄「俺、あの時Aっちが1人でゾンビ倒しに行った時、援護しようと思ってたんス。」
少し言葉に詰まりながらも、一言一言丁寧に話していく
黄「でもその時持ってた武器は苦無しかなくて...
もしむやみに投げて、Aっちに当たったらと思ったら何もできなくて.....すぐに駆けつけることができなくて...」
A「いいんですよ。それに対してそこまでは気にしてませんから」
黄「ありがとうッス...」
しばらく俯いてから、少し話すのを躊躇いながらも黄瀬は言う
黄「俺、あの時...自分はそこまで言うつもりも無かったのに
「ずっと助けられっぱなしで何の役にもたたない俺なんて、必要なんスかね」って口走っちゃって...
...言い訳みたいに聞こえるかもしれないッスけど
心の底から言うつもりなんて無かったんスよ」
...操られた、みたいなものなのだろうか。
私自身、少し例えは違うが 私にしか聞こえない声のようなものが聞こえたこともあるし、無くはない出来事なのだろう。
A「そうなんですね.....そんな状況になっていたのに、気付くことができなくて申し訳ないです。
私も少し事例は違いますが、似たようなことがあったのでその気持ちは分かりますよ」
黄「そうなんスか!?それなら良かったッス...」
自分なんて必要ない。そんなことを考えるだけならまだ対処はできるが...
その考えが行き過ぎて、実行してしまったら意味が無い。
まずはそれをどうにかしなければ.....
A「とりあえず、どの条件が揃ったら操られるような事になってしまうかわからないので、これからは同じ行動をとりましょう。
万が一1人になった時に、先程のような事があればどうなるか分からないので...」
黄「そうッスね...サポートとか色々、本当にありがとうッス。とりあえず、この空気のままなのもあれッスし...探索に戻って、早くほかの人と合流した方が良さそうッスね」
A「そうですね、とりあえず私は──」
『〜♪』
A「あれ、黄瀬さんのスマホ鳴ってますよ?」
黄「え?あ、本当ッスね...一体誰から.......え!?」
A「...知り合いの方ですか?」
黄「こ、この電話番号...」
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likk - 優太ぁぁぁぁぁぁぁぁ え?ツーか君はいったい何者 (2019年6月14日 18時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜月 | 作成日時:2016年1月27日 14時