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第27話 抜けない ページ29

黄「なんで壁に剣が突き刺さってるんスか!!俺が二人を止めてる間に一体何が!!」



そう。青峰は今、壁に刺さっている剣を抜こうとしている。
しかも剣は、結構深くまで刺さっている




青「いや、ほら、あれだ。敵が来た時に使えるようにと思って練習しててだな。ここわりと広いし。

って思って振り回してたら手が滑って刺さった。てへぺろ」



ものすごく真顔で、どこから出せるのその声。と思うような声で「てへぺろ」と言う青峰




黄「いやいやいや、そんな声出しても1ミリも可愛くないんスよ。っていうかてへぺろで済まないッスよこれ。刺さってるんスよ。器物損壊」






青「あー.....いや。いいんじゃねーか?これ幻覚なんだろ?元々無いものなんだし、適当にぶち壊してもいいんじゃね?つーか幻覚レベルまで行くと壊しても直る気がするし」



そういえばピエロみたいな子供が来た時に、この世界は幻覚だ。とかなんとか言っていたかもしれない


確かに、これだけ武器があったら壁なりなんなり壊して脱出することが可能だ。それが出来ないよう、壊しても壊してもすぐに元通りになる気がしなくもない



黄「...まあ、一理あるッスね。とりあえずAっちも優汰っちも待ってると思うし、早くこの剣抜くッスよー」



青「おー、二人がかりなら抜けるかも知れねぇな。よし、行くぞー」



黄青「「せーの!」」



黄「ふんっ!! んんんんん...んんん?なんでっ!!こんなに!これ!抜けないんスか!」


そう、男二人がかりでやっているのに、抜けない。抜けないどころか剣は全く動かない。



青「そんな力強く刺したわけじゃねぇんだけどな...汗で手も滑るし...お、そうだ。丁度いいのがあるじゃねーか!」


突然何かを思い出したように青峰は立ち上がると、廊下の方へスタスタ歩いていった。



黄「え、青峰っち?どこ行くんスかー!!」



青「あいつらが使えそうなの持ってるだろー!それを借りに行くんだよ、黄瀬、お前はここで待ってろー」


黄「.....」




黄「暇ッスね...なにかに使えるものや手がかりになるものでも探して時間潰しでも...」


黄「うん、色々漁ってみたけど何1つ手がかりらしきものはないッスね!」



恐らく、この学校は広い。
たまたま入った放送室に、武器以外の手がかりが揃っている方がおかしいのかもしれない。


...いや、そもそも武器があるのもおかしい気がするが...

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likk - 優太ぁぁぁぁぁぁぁぁ え?ツーか君はいったい何者 (2019年6月14日 18時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜月 | 作成日時:2016年1月27日 14時

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