白雪姫 【ラムネ様リクエスト:白雪姫パロディ】 ページ7
黒檀の髪に、雪のように白い肌、そして血の如き赤い唇。
美し流華を人々は白雪姫と呼びました。
けれど、彼女はその美しさ故に継母であるお妃に城を追われ、森で出会った小人たちと慎ましく暮らす事となったのです。
白雪姫が生きていることは、彼女を逃がした猟師だけの秘密でした。
しかし。その秘密を知ったお妃様。今度は自分の手で白雪姫に毒林檎を食べさせたのです。
驚いたのは森から帰った小人達でした。
「兄様!」
「如何したンだい?」
1番に彼女を見つけたのは黒髪の少女でした。
彼女の兄が、白雪姫の一大事を皆に知らせます。
「先輩…こんな、あんまりです」
「落ち着け」
黒外套の青年は震える女性を1度見やって口を閉ざしました。
「お医者、呼んでくる」
「僕も!」
和服の少女と白髪の少年が走り出そうとします。
其れを止めたのは豪奢な和服を着た女性でした。
「流華を…私らだけで…ゆっくり休ませてやろう…のう?」
結局皆で話し合って。
綺麗な花で飾った棺で彼女の弔いをすることに決めました。
白雪姫と仲良しだった小人たちは涙が止まりません。
其処へ、馬に跨った青年が通りかかりました。
「手前ェら一体どうした?」
泣いている理由を問われ、小人達は口々に今までの事を語りました。
「可愛そうな白雪姫」
「恋も知らずに逝ってしまうとはのう」
青年は被っていた帽子を胸に抱いて棺を伺います。
そして、眠る彼女に恋をしてしまったのです。
もう亡くなっているのに。
苦しく思いながら彼が口付けを贈った時でした。
なんと、毒林檎の魔法が解けた白雪姫が目を覚ましたのです。
青年は彼女に跪きました。
「俺は隣国の王位継承者だ」
なんと彼は王子様だったのです。
彼に救われた白雪姫は、王子の求婚を受け入れて、末永く幸せに暮らしましたとさ。
――――
リクエストを頂きました。
ラムネ様誠にありがとうございます!
このようなモノでよろしかったでしょうか?
可能であれば感想をお願いいたします。
2016年11月1日ちょこ
記憶の楔【パピルス様リクエスト:『記憶の枷』続編】→←明るい世界【流れ星様リクエスト:『昏き目覚め』続編】
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ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お待たせしました!先刻其の11にてアップ完了いたしましたのでご確認お願い致します。 (2017年10月29日 22時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お久しぶりです!!お返事遅くなり申し訳ありません!!(;´・ω・)リクエスト誠にありがとうございます!!10/27-29日頃アップにて書かせて頂きます!少々お待ちくださいませ! (2017年10月26日 0時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
パピルス - 記憶の雨の続編をリクエスト宜しいでしょうか。何年か過ぎて生まれ変わった2人を書いて頂きたいです!記憶は全くないけど何処か知っているような感じで惹かれ合うお話を書いて頂きたいです!お願いします(人´∀`*) (2017年10月23日 23時) (レス) id: 8aa7434c54 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 黒鶫文佳さん» お待たせいたしました!!其の7にてアップさせて頂きました!ご確認よろしくお願いいたします! (2016年12月9日 18時) (レス) id: be59381d22 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ふうかさん» お待たせいたしました!先刻其の7にてアップ完了致しましたのでご確認くださいませ! (2016年12月8日 23時) (レス) id: 2bc1ed36c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koro0311ko1/
作成日時:2016年10月28日 21時