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Aが笑って否定をすると、吉田は少し残念そうな顔を見せた。
「私は大寿君一筋だから。」
真一郎「ブレねぇなぁ。」
ワカ「つーかベンケイ見て怖がんねぇの、凄ぇな。そっちのはビビってたのに。」
ワカが吉田を顎で指すと、彼は恥ずかしいのか顔を赤くした。
「大寿君も顔怖いから、見慣れてるんです。」
真一郎「彼氏なのにそんな事言っていいのかよ。」
「大寿君は彼氏じゃないよ？」
Aの言葉に、真一郎は驚く。
以前聞いた時彼女は、彼は将来の旦那様だと言っていたからだ。
真一郎がそれを指摘すると、Aは何故かドヤ顔をする。
「大人になっても好きだったら結婚してくれるって！」
真一郎「ソレ大丈夫か？ソイツが口で言ってるだけだろ？貴重な青春無駄にすんぞ？」
「大寿君は約束守るもん。そういう事言ってるから真一郎君彼女出来ないんじゃない？」
真一郎「ゔっ…」
真一郎が傷口を抉られたような顔をすると、彼の隣でワカとベンケイがクスクスと笑う。
不貞腐れた表情の真一郎が若干可哀想に思えたAは、自分よりも頭二つほど高い彼の髪を、背伸びをして撫でた。
突然撫でられ、真一郎は頬をほんのりと染める。
「安心して真一郎君。もし私が高校生とかになっても真一郎君に彼女がいなかったら、真一郎君の彼女探しに協力してあげるから。」
真一郎「あぁ、そう…サンキュ…」
真一郎は肩を落としながら、期待などしていないとでも言うような表情を浮かべる。
Aは彼から離れると楽しそうに笑い、手を振って吉田と帰って行った。
＿＿＿＿＿
月日は経ち、Aと大寿は三年に上がった。
相変わらずAは大寿に愛を囁き、大寿はスルーという一方通行の恋だった。
ある日の昼休み、Aは自販機で飲み物を買い教室へ戻る途中、外に大寿の姿を見つけ窓に駆け寄る。
話しかけようと見下ろせば、彼が友人と共にいる事に気付き、窓を開けようとしていた手を止める。
大寿は白い特攻服を纏った男を殴っており、その傍らには隣のクラスの九井一が座っていた。
Aは一度教室に戻り飲み物を置くと、再び自販機へと逆戻りして行く。
次に戻ってきた時、彼女の手にはスポーツドリンクが握られていた。
教室へ入ると、いつ戻ってきたのか、大寿が自分の席に座り頬杖を付いていた。
彼はAに気付くと、不機嫌そうに眉を顰める。
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子持ちししゃも(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます！もうすぐ完結なので、是非最後までよろしくお願いします🙏 (5月22日 15時) (
レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - きゃー🥰大寿といよいよですね、ドキドキワクワク🤣 (5月22日 8時) (レス) @page50 id: 899026d120 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - あの場面！！だいじゅが倒された場面やぁ…タカチャンがやられる前に気絶させるのは見させたくなかったとはわかる。 (5月11日 9時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 教会からの物音って……まさか、タカチャン達が……これは夢主がハラハラしてしまう (5月9日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» いつもコメントありがとうございます🤭教会の場面は、この作品を書き始める時からイメージしてたので早く載せたいです！ (2023年4月22日 10時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年5月7日 16時
