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大寿「どこに行ってた?」
「ジュース買いに行ってたんだよ。」
大寿「二回もか?」
大寿が机の上に置かれた二つのパックジュースを指差すと、Aは手に持ったペットボトルを彼の前に置く。
「さっき下で誰か殴ってたでしょ。」
大寿「…だからなんだ。」
「喉乾くと思って、予備買ってきた。」
ドヤ顔の彼女を鼻で笑うと、大寿はペットボトルの蓋を開け、中身半分程を一気に口に流し入れる。
彼の口の端から垂れる微量の飲み物に気付いたAは、自身の懐からハンカチを取り出しそれを拭った。
普通なら周りの生徒が冷やかしそうな光景だが、これがこの二人の日常なのを知っているクラスメイトは特に気にする様子はない。
気にしないと言うよりは、大寿が怖くて見て見ぬふりをしているのだ。
そんな周囲の緊張を知らぬAは、いつも通り愛しい人に熱い視線を送るのだった。
_____
週末、Aは柴家のインターホンを押し玄関の鍵を回した。
何故彼女が柴家の鍵を持っているのかというと、中二の夏辺りから合鍵を貰い、自由に出入りするようになったからだ。
大寿は「うるさいからインターホンは鳴らすな」と言ったが、とはいえ他人の家。
彼女は毎回、インターホンを押してから入るようにしていた。
リビングに入ると、何故か九井と共に、初めて見る青年がソファに座っていた。
二人は入ってきたAに驚き目を丸くしている。
「なんで九井君がいるの?」
九井「それはこっちの台詞なんだけど…ここ大寿の家だぞ?」
「知ってるよ。大寿君は?」
トイレにいる、と答える九井に、隣の青年がこっそりとAについて尋ねる。
Aが視線を向け彼と目が合うと、先日大寿達と共にいた人物だと気付く。
「あ、この前大寿君にボコられてた人じゃん。」
Aの言葉に、彼は頬をピクリと引きつらせた。
乾「あ゛?」
九井「コイツは乾青宗、俺のダチだ。イヌピー、この女は大寿のストーカー。」
「よし表出ろ九井一。」
大寿「なにが"よし"だ阿呆が。」
戻って来た大寿が声をかけると、Aは嬉しそうに顔をほころばせ駆け寄る。
抱き着こうとする彼女の頭を、大寿は片手で掴み距離を取った。
「大寿君今日もかっこいいね。好き。結婚しよ。」
大寿「オイA、今日は帰れ。」
「え、なんで?」
大寿はAの問いには答えず、九井達の向かい側に座る。
テーブルの上には、数枚のデザイン画が置かれていた。
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子持ちししゃも(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます!もうすぐ完結なので、是非最後までよろしくお願いします🙏 (5月22日 15時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - きゃー🥰大寿といよいよですね、ドキドキワクワク🤣 (5月22日 8時) (レス) @page50 id: 899026d120 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - あの場面!!だいじゅが倒された場面やぁ…タカチャンがやられる前に気絶させるのは見させたくなかったとはわかる。 (5月11日 9時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 教会からの物音って……まさか、タカチャン達が……これは夢主がハラハラしてしまう (5月9日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» いつもコメントありがとうございます🤭教会の場面は、この作品を書き始める時からイメージしてたので早く載せたいです! (2023年4月22日 10時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2022年5月7日 16時