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道すがら互いのクラスの話をしていた二人だったが、途中思い出したように吉田が口を開く。
吉田「そういえば柴田さんって、柴君と付き合ってるの？」
「付き合ってないよ。幼馴染なんだ。」
吉田「そうなんだ…いつも一緒にいるよね？幼馴染ってそんなもん？」
「幼馴染だからっていうより、私が好きで一緒にいるんだ。」
Aが嬉しそうに笑うと、吉田は複雑そうに口元を緩める。
二人が十字路の角を曲がると同時に誰かにぶつかり、Aは尻もちをついた。
吉田「柴田さん、大丈夫！？」
「いてて…うん、大丈夫。」
Aが顔を上げると、入墨の入った強面の男が、彼女を見下ろしていた。
それを見た吉田は「ヒッ！」と小さな声を上げる。
男はしかめた顔をグッと近付けると、Aに手を差し出した。
男「悪ぃな嬢ちゃん、よそ見してたわ。大丈夫か？」
「いえ、私こそちゃんと前を見てなかったから…」
彼の手を取り立ち上がったAは、ごめんなさい、と頭を下げる。
Aが尻についた汚れを払っていると、男と共にいた背の高い男が声を上げた。
男2「お前もしかしてAじゃねぇ？久しぶりだな！」
「…？どちら様ですか？」
真一郎「覚えてねぇか？佐野真一郎だよ。」
「え！？真一郎君！？」
真一郎はAに近寄ると、彼女の頭を撫でる。
真一郎「デカくなったなぁ、もう中学生か。」
「真一郎君、あの変な頭じゃないからわかんなかったよ…」
Aが目を丸くしながら言うと、先程ぶつかった男とその後ろにいる人物は「ぶっ」と吹き出す。
真一郎「オイベンケイ、ワカ、笑ってんなよ。」
どうやらぶつかった男は"ベンケイ"、後ろにいる人物は"ワカ"というらしい。
Aは彼等を睨んでいる真一郎の袖をクイと引くと、嬉しそうに笑う。
「よかったね真一郎君、彼女出来たんだ。」
首を傾げる真一郎に、Aはワカを指差しながら、彼女ではないのかと尋ねる。
すると今度は、真一郎とベンケイが大笑いをした。
ワカ「俺、男なんだけど…」
「え！？ごめんなさい！綺麗な人だったから…」
ベンケイ「安心しろ嬢ちゃん、真一郎はまだ彼女なしだ。」
ベンケイがAの頭を手を置くと、Aは「そっか」と真一郎に目を向ける。
真一郎「コラ、その憐れむような目ェやめろ。それよりA、新しい彼氏か？」
話についていけず呆けていた吉田は、真一郎に目を向けられハッとして顔を赤らめる。
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子持ちししゃも(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます！もうすぐ完結なので、是非最後までよろしくお願いします🙏 (5月22日 15時) (
レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - きゃー🥰大寿といよいよですね、ドキドキワクワク🤣 (5月22日 8時) (レス) @page50 id: 899026d120 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - あの場面！！だいじゅが倒された場面やぁ…タカチャンがやられる前に気絶させるのは見させたくなかったとはわかる。 (5月11日 9時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 教会からの物音って……まさか、タカチャン達が……これは夢主がハラハラしてしまう (5月9日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» いつもコメントありがとうございます🤭教会の場面は、この作品を書き始める時からイメージしてたので早く載せたいです！ (2023年4月22日 10時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年5月7日 16時
