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*
美味しい炒飯を食べ終えた私｡
ぱちん､と両手を合わせる｡
『御馳走様でした！』
「いえ､お粗末様です」
明らかに男女の立場逆転してないかこれ｡
私､女だし先輩だよ?これやばいよね｡
『お皿洗うね』
流石に申し訳無くなり席を立つ｡
すると小湊くんも席を立った｡
「いえ､僕がやりま」
『洗うから』
「…お願いします」
先輩の威圧に負けた彼は
しょんぼりしながら着席｡
『…』
まさか｡
『小湊くん､もしかして私のこと
家事出来ない系女子って思ってる?』
家が崩壊するから止めろと…?
ちょっと心に来るよ小湊くん｡
「っいえ､違いますから！」
『違わないよね多分』
駄目だ…笑顔が苦笑いになる｡
「違うんですって！」
『え』
聞いてください！と私の手を
わりとしっかり握る小湊くん｡
ちょっと､きゅんっとした｡
「女性の肌が荒れたら大変だと
思ったんです！先輩女性ですし」
と言った所で小湊くんの顔が発火｡
「手…すみません」
『っううん』
あまりに純粋な彼につられてときめく｡
どきどきを隠す様にキッチンへ歩いた｡
『洗剤これでいい?』
「それです」
水で大方汚れを落とす｡
いつもより水が冷たく感じた｡
『私だって家事くらい出来るもん』
「知ってますよ」
少し笑いを含んだ声に､顔を上げる｡
「先輩の差し入れのあのお菓子
いつもとっても美味しいですし」
何度か(変態クソ)上司に手作りの
お菓子やらなんやらが食べたいと言われ､
余った分を頑張ってる彼に渡していた私｡
『あ､手作りってバレてた…?』
洗剤を泡立てたスポンジでお皿を洗う｡
そんなに汚れてないからお皿は
すぐに白くつやつやになった｡
「お店では味わえない出来ですもん」
『とても不味いと…?』
「その真逆です」
赤みの引いた頬を､また赤く染めた彼は
素直な感想なんですけど､と呟いて
「先輩の料理､好きです」
と照れ笑いしながら言った｡
「コーヒーとか作るの上手ですし」
『う』
「掃除や書類処理の動作も速くて」
『え』
「身だしなみも整って…」
『ちょ…照れるからストップ！』
急な褒めの連続は心臓によろしくない｡
彼の女子力には一生敵わない気がした｡
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時雨鏡花(プロフ) - 春市が…っ！！かっこよすぎて悶えました…っ！！この作品続編とかでないんですか！？もっと読みたいです…！！ (2017年7月28日 22時) (
レス) id: 42717a81ba (このIDを非表示/違反報告)
春巻き - あの、この作品完結しちゃうんですかね！凄く春市がかっこよくて大好きだったんで、続編を読めたら嬉しいです！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 8352ce9834 (このIDを非表示/違反報告)
春巻き - 失礼します！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 8352ce9834 (このIDを非表示/違反報告)
まもたん - お久しぶり大根！！この作品って完結しちゃった！？もっと、あんな春っちやこんな春っちが見れると思ってたんだけど...。続きがあるなら、気長に待ってるよー。頑張ってね！ (2016年8月14日 22時) (レス) id: 12db5d571e (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - こんにちは。やっぱり姉の言う通り面白いですね！素朴な疑問なんですけど10階建てマンションって高いんですかね(笑)家の家21階建てなんですけど(；´∀｀) (2016年7月3日 23時) (レス) id: 810e1796cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒糖団子
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kokutou15/
作成日時：2015年6月26日 21時
