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*
『早く！卵焼きを！』
「わ､分かりました！」
『ありがとう…』
ぱたぱたと春市くんが走ってく
可愛い足音を聞いてほっと一息｡
さて着替えを取りに行かねば｡
『こんどこそ』
下着+タオル装備で脱衣所を出る｡
ふと横を見ればリビングに行こうと
してる春市くんとまた目(?)が合った｡
セカンドインパクトや｡
「え､ちょ…せん､先輩……?」
『ま､まわれ右！はい！』
「えぇ…あ､はい！」
『前へー､進め！』
「はいぃ！」
謎の判断で小学校の運動会レベルの
行進の合図をやると素直に反応してくれた｡
なんか春市くん行進うまいな｡
『全たーい…止まらないで！』
「えぇ!!?」
という鬼畜で謎の合図を機に
部屋までBダッシュした｡
『ふいぃ…』
やっと辿り着けたお部屋｡
私のHPはもうレッドゾーンだ｡
クローゼットから適当な服を取って装備｡
とりあえず一安心…ということで｡
『あ､春市くん』
そうだそうだ｡
止まらないでって言っちゃった｡
よいしょ､と立ち上がってリビングへ｡
案の定行進してくれてる春市くん｡
その背中が不安に満ちている｡
『全たーい､止まれ！ありがとう！』
春市くん停止｡
ムービー撮りたかったけど
ここでは流石に無理だった｡
多分怒らせちゃうだろうし｡
「ふぅ…急にどうしたんですか」
『いやちょっと諸事情です』
「怖いことじゃないですよね」
振り返った春市くんが私に近付く｡
私の髪を優しく撫でてタオルを奪う｡
『うん､大丈夫大じょ…』
「髪…濡れてますよ」
とんとん､と髪が痛まないように
優しくタオルを当ててくれた｡
「ドライヤー持って来ます」
『いや…いいよ！大丈』
「めっ」
とんっ､と彼の人差し指が私の唇に｡
彼の動作にいちいち胸が高鳴る｡
なんですかそのかわゆい動作は｡
「頼ってくださいって言いましたよね?」
『言ってました』
「頼ってください､先輩」
ね?とNOと言わせないかわいい笑顔で
私の頭にタオルを乗せると更衣室へ
軽く走って行ってしまった｡
直後ドライヤーを持った彼が来る｡
「椅子座ってください」
『…はい』
もういい春市さまの仰せのままに｡
椅子に座ると暖かい風が歩を撫でる｡
首もとに触れる空気が擽ったくて
小さく笑うと彼は頭上に?を浮かべた｡
『くすぐったいよ』
「えい」
『ひゃ……ふふふ､やめて…ふふ』
.
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時雨鏡花(プロフ) - 春市が…っ！！かっこよすぎて悶えました…っ！！この作品続編とかでないんですか！？もっと読みたいです…！！ (2017年7月28日 22時) (
レス) id: 42717a81ba (このIDを非表示/違反報告)
春巻き - あの、この作品完結しちゃうんですかね！凄く春市がかっこよくて大好きだったんで、続編を読めたら嬉しいです！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 8352ce9834 (このIDを非表示/違反報告)
春巻き - 失礼します！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 8352ce9834 (このIDを非表示/違反報告)
まもたん - お久しぶり大根！！この作品って完結しちゃった！？もっと、あんな春っちやこんな春っちが見れると思ってたんだけど...。続きがあるなら、気長に待ってるよー。頑張ってね！ (2016年8月14日 22時) (レス) id: 12db5d571e (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - こんにちは。やっぱり姉の言う通り面白いですね！素朴な疑問なんですけど10階建てマンションって高いんですかね(笑)家の家21階建てなんですけど(；´∀｀) (2016年7月3日 23時) (レス) id: 810e1796cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒糖団子
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kokutou15/
作成日時：2015年6月26日 21時
