カランコエは朝焼けに染まる【NARUTO】

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『っなぁっ、クッソ...！私の昼寝時間返してくれよｫｫｫｫｫｫｫ！』



森の中に、私の悲痛な叫びが響き渡る。
ドカン、という音ともに足元の木が爆発した。一瞬早く木からは足を離したものの、爆風に吹き飛ばされて地面に着地せざるを得ない。



『別にいいじゃないですかなにかしても何もしなくてもどうせ不合格なんだから！チームワークなんでしょ！！絶対昨日身長と体重バラしたの根に持ってますねコンチクショウ！』

｢まあお前以外はね。お前の場合、試験内容知ってるだろうと思ってたし...試験内容変更ってことで｣

『ま？』



みんなご存知鈴取り合戦中。
チームワークを試すための試験だけど、まあ原作通りにチームはバラバラだった。

この試験は手を出さないつもりだった。人に言われてその場だけで作るチームワークなんで所詮偽物だし、そんな事しなくても原作通りに進むだろうし。

...だから終わるまで早く起きた分の昼寝でもしてようかと思ってたのに...！！



唐突にクナイ飛んできたと思ったら、そこからは先生と地獄の鬼ごっこ。捕まったらろくなことにならないと思ってたけど、起爆札使うってどんだけ捕まえたいんだよ。

しかも影分身じゃなくてご本体だし。解せぬ。




『推しに追いかけられてるのは嬉しいけども！！もっといい意味で追いかけられたかった！！』

｢俺だって追いかけたくて追いかけてるわけじゃないんだよね。

んで、テスト内容変更のお知らせ。鈴取れたらOK、取れなかったらアウト。贔屓目なしで見るからね〜｣

『そこはせめて否定せずにモチベをくれよ...！』



どこまでも手厳しい...ご褒美といえばご褒美かもな...！
つか鈴取らないとダメなの？ゑ？嘘でしょ？無理でしょ？鬼か？？人の心はないのか？


｢で？どーすんの？リタイア？｣

『〜〜っもう分かりましたよ！ええいいですよ！やればいいんでしょやれば！』




こうなりゃやけくそだ、なにがなんでも合格してやんよ...！
背中に背負っていた短めの剣を引き抜いて構える。




『雷遁・雷牙！』




バチバチ、と鉄の刀に雷が走った。

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