392.雌雄決す! ページ13
A「政宗さん……!」
ポロリと涙が落ち、嬉し涙を流すA。
秀吉「貴様……あの海賊といい、なぜ倒れぬッ…!?」
政宗「あの腰巾着に甘やかされたのが、よくなかったみてえだな」
あの海賊――元親と目の前の政宗に深く共通するもの。慶次が再三説いた、覇道を往くため己が捨てた物。彼らの“強さ”を絶対に認められない。断固として、完膚なきまで否定しなければならない秀吉。
秀吉「ぬぅぅ…ッ!!」
残った一刀――小十郎の黒龍を握り直す政宗。
政宗「No limit!!」
天へと振り上げ、かざした一刀から炸裂した稲妻が天へ駆け昇り、秀吉のごとく雲を裂く。
増幅されて関東一帯へ落ちまくる稲妻が、刀身の刻印と浮かび上がらせる。
政宗「この天下――テメエにだけは、死んでも渡さねえ…!」
秀吉「ならば貴様が統べると申すか!所詮は愚連隊の頭でしかない貴様が、この国を如何様にいたそうというのだ!?」
政宗「そいつは、そん時のお楽しみだ」
秀吉「ッ!愚かな…!」
政宗「お固く考えるなよ。守るべきもんさえわかってりゃ、大抵の事は何とかなるもんだ。You see?」
秀吉「クッ…!貴様のごとき輩に、断じてこの国と…Aは渡さぬッ!!」
ゆっくりと黒龍を上げてゆく政宗。
政宗「奥州筆頭・伊達政宗――推して参る!ハァッ!!」
雷鳴と共に一気に迫る政宗。
叩き込まれた怒涛の一刀が秀吉の拳を砕き、蒼い炸裂を纏ってその急所へ爆発的な衝撃をもたらす。
秀吉「ぐぉッ…!!」
ダメージを受けつつも、背後へ跳んで勢いを深く溜め込んだ政宗へ向けて凄まじいバックスイングに入る秀吉。
秀吉「ぬぉおぁあぁッ!!」
政宗「Brast offッ!!」
覇気の光に包まれ衝き出される刀と拳。
蒼い大爆発――直撃を受けた秀吉は、その巨躯を自らの崩落させた城の瓦礫へ突っ込ませ、重爆弾が炸裂したような夥しい粉塵の中へと消えていった。
霧のように低く立ち込め残る粉塵の中、辛うじて雄々しさを保ち立っている政宗。壮絶な打撃で秀吉を吹き飛ばした一刀がヒビと刃こぼれが錯綜し、根元にもくっきりと断裂が走り、微細な欠片が落ちるが――決して折れない。
政宗「これで、やっと繰り出せるぜ……テメエのおかげでお預けになってる、お楽しみのPartyにな…」
力尽き、ゆらりとその身が傾き、倒れた。
伊達兵達が駆け寄り、政宗を支えた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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コマさん - 最初から読みました!とても感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。 (2017年5月7日 12時) (レス) id: 29a322c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
クイナ - えーと、楽しく読ませてもらってんスけど...。ワンピース入ってますよね。何か全然違和感無くておもろいッスよ (2016年3月28日 11時) (レス) id: 878c05571f (このIDを非表示/違反報告)
舞 - はじめまして、舞です。私も最初っしょから読ませていただきました(^O^)とても素敵で感動しました。本や漫画にしてもおかしくないです。素晴らしい物語でした。ありがとうございました。 (2014年5月9日 22時) (レス) id: 7c57ccdb7c (このIDを非表示/違反報告)
☆ひいらぎ☆(#´^`#)/(プロフ) - 最初っから読ませて頂いたのですか、凄く感動しました!私も結構涙脆いので、途中でボロボロ泣いてましたwとてもよかったです! (2014年3月9日 4時) (レス) id: fcd858585a (このIDを非表示/違反報告)
花海月ヒリス(プロフ) - 双龍阿修羅@元朱雀さん» 見てくれてありがとうございます!今後出される作品も楽しみに待ってて下さいね(^_^) (2013年11月11日 22時) (レス) id: faf94e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花海月ヒリス | 作成日時:2013年9月12日 16時