【おそ松さん】些細なことが、大事になりまして。【喧嘩松】

目印。 ページ15

『…えーっと…なんでついてくるんですか？』


　


　


　


思わず問いかけてしまう。


　


下駄箱で会ってから、一応別れの挨拶をしたのに。


　


カラ松さんは私の後ろを歩いてる。


　


距離が離れてるワケじゃないから、私を追いかける不審者と見られることはない。


　


ただ、周りからは私の連れだと思われてるだろう。


　


　


　


「俺もこの道を通らなきゃいけなくてな。気にしないでくれ」


　


『は、はぁ…』


　


　


　


ほんとか？


　


ほんとにそうなのか！？


　


私が変なことしないように見張ってるとかじゃなくて！？


　


ハッ…。


　


もはや家を特定しようとしてるとか！？


　


　


　


「カラ松girl？どうしたんだ？」


　


『え！？あ、いえなんでも…』


　


　


　


あれ……誰だこの人…。


　


あ、カラ松さんか。


　


サングラス外したからわからなかった。


　


黙ってたらかっこいいな、うん。


　


てゆうか近い！


　


　


　


「……くす」


　


　


　


え？


　


……笑った…？


　


きゅん。


　


……いやいやいや！


　


きゅんってなんだ！？


　


はっ！？


　


　


　


「それが、君を探す目印になったんだ」


　


　


　


彼から伸びてくる手が私の首元を指す。


　


このリングのことだろうか。


　


チェーンに通したシルバーリングを首からいつも下げている私。


　


だからか…。


　


　


　


「それはもらいものなのか？」


　


『…まあ……亡くなった父がくれたものなので』


　


「そうか…Aの家庭は、再婚してるんだったな」


　


『ええ、まあ…』


　


　


　


……ん？


　


なんで知ってんだ…？


　


あ、トド松さんか……。


　


そういうとこまで知ってんのか。


　


恐るべしトド松情報網。

あれまた…。→←携帯。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す