【おそ松さん】些細なことが、大事になりまして。【喧嘩松】

携帯。 ページ14

「ねえ、LINE教えてよ」


　


『え！？あ、えと…今日は持ってなくて』


　


　


　


聞かれるとは思ってなかったから咄嗟に驚きの声を上げてしまった。


　


持ってないって言うのは本当だ。


　


普段からあまり携帯には関心がない。


　


だから度々忘れる。


　


そのことでみんなにもよく怒られる。


　


　


　


「へ〜、ほんとなんだね」


　


『な、何がですか？』


　


「携帯にあんま関心ないって話」


　


　


　


し、知ってたんか…。


　


この人情報収集に長けてるんだっけ。


　


　


　


『…明日でも、いいですか？』


　


「え！？」


　


　


　


え！？


　


何、なんすか。


　


　


　


「いや、ごめん。教えてくんないのかと思ったから」


　


　


　


ああ、そういう？


　


まあ上級生相手だししょうがないなって思う面はあるんだけど。


　


　


　


『教えてって言われて断る理由ないですから…』


　


　


　


逆に断って面倒なことになる方がお断りだ。


　


　


　


「そ？じゃあ明日楽しみにしてるねっ」


　


　


　


うわ、うわあざとい！


　


すっごいかわいい。


　


なんだ今のきゅるるんっみたいな。


　


効果音ぱねえよこの人。


　


　


　


『はい…さよなら』


　


　


　


去っていく彼の後ろ姿へ小さく声をかける。


　


とりあえず一難を何事もなく終わらせることができて、一息。


　


　


　


「ため息なんて似合わないぜ？カラ松girl」


　


　


　


……うわお。

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