◆隕石と琥珀の恋◆ ページ11
局長殺害計画実行は明日。黄瀬はﾚﾊﾟｰﾄﾞに睡眠を摂れと命令され、素直に私室に向かっていた
その途中で。
横のｽﾗｲﾄﾞﾄﾞｱが半開きになって開いている部屋を見つけた。
通り過ぎるついでに中を覗こうとした黄瀬だったが
部屋の中に佇む人物を見て、直ぐ様歩みを止めて中に入る。
「ﾒﾃｵっち………」
部屋全体が白い。
だが照明が点されてなく、薄暗い空間は何だか部屋自身に照らされている様に紺色に白く存在していた。
入口の向こう側は一面の窓ｶﾞﾗｽ。まるでﾊﾘｳｯﾄﾞ映画の社長が居座る室内の様に、見張らしのいい空間。
窓の向こう側には一面の星空が広がっていた
蒼の中に煌めく星々は、まるで窓に貼り付く雨粒の様に月光に反射して輝いた。
その幻想的な夜の海を眺める様に、黄瀬に背を向けているﾒﾃｵ。
相変わらず綺麗な橙の髪が、大人しく背中に流れていた。
改めて見ても、彼女の身体は小さい。
可愛らしい子供っぽさを感じる筈なのに、その背中からは哀愁しか漂っていない
筈なのに。
彼女の後ろ姿から感じて"しまう"可愛さ、儚さ。抱き締めたいと思わせる小さな身体。
黄瀬の呼び掛けに、ﾒﾃｵは振り向いた。
その瞳が、あまりに可愛過ぎた。
今にも泣き出してしまいそうな
けれど微笑みを浮かべそうな、そんな複雑な表情。
ﾒﾃｵの大きな丸い瞳は万華鏡の如く、満天の星空を映し、白い部屋が反射する仄かな光を宿していた。
いっぺんに目を奪われる。
心臓を軽く締め付けられる。
理性が崩れる音がする｡
全身に甘い電流が迸る｡
「黄瀬…」
鈴の様な凛々しい声で名を呼ばれる。
嗚呼ﾀﾞﾒだ
君の正体と、本当の心を知ってしまった今じゃ
どんどん君に、惹かれていくばかりだ。
「………」
「………」
両者無言。
膨らむ沈黙に、星は無視して輝くだけだ。
夜の薄暗い部屋で、彼女と二人きり。
「っ………ﾒﾃｵっち…その、俺。」
「聞いたんでしょう。ﾚﾊﾟｰﾄﾞから私の…私達の事を。」
「ﾒﾃｵっち」
「……そんな目で見ないで頂戴…。どうせ…あなたもまた」
私のお父さんみたいに
「私から離れていくんでしょう」
だったら私から。
「もういいわ。私はあなたをここに連れてくる事が仕事だったんだし、隣にいる必要は無」
冷えていくﾒﾃｵを燃やす様に
黄瀬は乱暴にﾒﾃｵを抱き締めた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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KAME(プロフ) - 邪龍＠iｎ率低めさん» 物語が今回は短めですから、涙は流しにくいですよね普通…。こんな駄作に涙を流して貰えるとは、本当に駄作者感謝感激雨嵐ですね…ありがとうございます!!ﾒﾃｵちゃんのﾃﾞﾚ頂きましたぁ!!ご馳走さまです(^q^)← (2015年3月5日 16時) (携帯から) (
レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - ことにゃ@家に猫がきたさん» 覚えているに決まってるじゃないですか!!転生少女以来ですね、お久し振りです!!黄瀬頑張ってますよ♪今回は素敵な恋愛をさせてあげたいです;有川さんは、塩の街でﾊﾏりました。図書館戦争はまだ読んでません(汗) (2015年3月5日 15時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - おみかんさん» 漸くﾂﾝﾃﾞﾚの美味しい所を露にした訳で御座います(^q^)hshs←ご馳走さまですね。黄瀬も、あれだけ馬鹿っぽい内面だったのに海常の事があって凄く成長しましたよね… (2015年3月5日 15時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
邪龍＠iｎ率低め(プロフ) - KAMEさん» 更新お疲れ様ですっ(・ω・´)もうなんか、涙腺がどんどん脆くなっていくのは気のせいじゃない気がしてきた(( ﾒｯ、ﾒﾃｵﾁｬﾝｶﾞｶﾜｲｽｷﾞﾃﾄｹﾂｽﾙｾﾞ… (2015年3月5日 10時) (レス) id: d62d3d5f13 (このIDを非表示/違反報告)
ことにゃ@家に猫がきた(プロフ) - お久しぶりです!!覚えて…るわけないですよねスミマセン。にしても今回黄瀬頑張ってますね!!あと有川さん知ってるんですね!!私図書館戦争大好きなんです!! (2015年3月5日 1時) (レス) id: 39184c8abb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KAME | 作成日時：2015年2月23日 23時
