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退社する定時を迎えると、子供のお迎えがあるパートさんが帰っていく姿や、週末を前に仕事が終わらずヒーヒーいうのが恒例になってる相葉さんや大野さんの姿が視界に入って。
事務業務だけでも終わらせて来週を向かえないと死ぬな…と改めて気合が入る。
Ｎ「……戻りましたぁ」
山「お疲れ様です！戻りました！」
私が担当していた取引先を引き継いでからは、滅多に早くオフィスに戻ってこなかった２人の声が聞こえて。
声の端から疲れが覗く二宮の声に、ドキンと胸が鳴る。
ちらりと二宮の方を見れば。
デスクに肘をついて、その手に顔を乗せながら怠そうにＰＣを立ち上げてる事と、背中から発してる真っ黒なオーラから察するに。
どうやら今日も残業コースなのは間違いなさそうだ。
あの不機嫌丸出しオーラから考えるに。
恐らくアイツは、この週末どこにも出かけずゲーム三昧の予定なんだろう。
以前オンラインゲームの話をする時、子供みたいに嬉々として話しながら、大体金曜日は飲みに行くかネットゲームと決まってるんだよ！と偉そうに言っていたのを思い出す。
その予定が狂った時に大放出していたオーラと同じモノが漂っているから、どうやら約束でもしていて、その時間に間に合わないんだろう…。
Ｎ「……ふぅ」
オフィスの中は、未だ話し声が飛び交っているというのに。
どうして私の耳は、小さな二宮の溜息なんかを拾ってしまうんだろう…。
自分が今まで担当していた取引先だけでなく、私の分まで請け負ってくれているんだ…そろそろ疲れも溜まってきている頃だろう。
そんな時に、二宮が眉を顰めそうな話なんて持ち掛けて、迷惑になっちゃうんじゃないか…なんて気弱な考えが頭の中を掠めるけど。
来週からは、殆ど外回り。
今日までは私がオフィスに詰めてたから、顔を合わせる機会もあったけれど。
それが無くなる上に、今までの大野さんのスケジュール感を思い返すと、二宮と顔を合わせるのなんて簡単じゃなくなる。
そうなる前に。
せめて何を考えてるのかだけでも。
私が何を考えてるのかだけでも。
それだけでも良いから二宮と話をしなきゃ…きっとこのまま、アイツと簡単に話が出来るような関係に戻れなくなる…って、本能的に思った。
だから。
事務業務を終わらせて、二宮がデスクに座ってるのを確認して、自分の鞄を掴んだんだ。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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