力持ち少女【テニスの王子様】

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幸村side



俺たちは今、マネージャーを探している。



部員数の多い我が立海大テニス部、何かと力仕事が多い



マネージャーになる子たちは仕事が大変ですぐにやめてしまう



はあ…どうしたものか



切「幸村部長…なかなかいないっスよ、力持ちの子なんて」


仁「力持ちってのがまたのぅ」


真「うむ…中学生の女子で力があるヤツなど、そうそういないだろう」




やはり、なかなか見つからないようで


みんなも諦めかけているようだ




柳「そう言えば〈力持ち少女〉の噂を聞いたことがある、」


全『力持ち少女…？』



力持ち少女…


名前どおり力持ちなのか？



柳「名前どおり、とても力持ちの少女だ。どうやらこの学校にいるらしいぞ」


切「だったら！そいつを探しましょうよ！」


丸「まあ、それが無難だろうな」


幸「そうだな…うん、その子を探そう」



噂でも今は藁にもすがる思いだ


その子を探すしかない



真「では、早速探しに行くとしよう」


っと、真田が歩き出そうとした瞬間


いきなり向かい側の廊下から走ってきた生徒が真田にぶつかった



あいにく今俺らが立っているのは階段の上



体制を崩し真田は階段から落ちそうになる


ドンッ


真「！？」


柳「弦一郎！」


切「真田副部長！！」


仁「なっ！」


丸「くっそ！」


みんなも思いっきり手を伸ばし真田を助けようとする


だが、虚しいことに手は空を掴む



幸「真田…！」


悲痛な叫びだけが響く


女1「キャー！！！」


女2「う、上から人が…！？」



どうやら階段の下には女子生徒がいたようだ


このままでは真田だけではなく下の子達も危ない



「危ない…！」


バッ



ストン…



全『え…』



今起こったことに思考はついて行かなかった

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