第五話 ページ7
貴『こんばんは。』
私が孤児院の次に向かうのは、町一番の医者の家。
医「…遅い。」
無表情で冷たいが、これでも心配してくれている方なのだ。
え?なんでここに来るかって?勉強だよ。ミツバに何かあった時の為。それから…総悟の為。
貴『ごめんなさい。そんなことより、早く続きを教えてください。』
そう言うと先生は、棚からたくさんの本を取り出し説明し始める。
私は、怪我の処置の仕方と、病気の種類、その手術のことを教えて貰っている。
医「そういえば、今日は入れたか?」
貴『うん。』
医「あと一週間程度で入れるのを終えていいぞ。」
私は毎朝、総悟の朝ご飯にある薬を入れている。
それは、ミツバや私と同じようにに肺の病にならないように。この病気は遺伝だから。総悟には、いろんな経験をしてたくさん生きて欲しい。
貴『……ッゴホゴホッ!!』
ポタポタ…私の着物を汚したのは真っ赤な血。
先生もそれに気づき目を見開き、私の背中をさすって落ち着かせる。
医「進行が速い。これ以上やると、お前がダメになる。」
もうここには来るなと…
貴『辞めない。仕事をするのも、ここに来るのも。』
だって。私が働かなきゃ。ミツバも総悟も私が守らなきゃ。
医「いつも通り姉貴の薬は今日の給料と一緒に送ってやる。まずはお前の体を優先しろ。だめになったら元も子もない。せめて1ヶ月休め。」
なんだかんだ言ってうまく丸め込まれた。
医「明日から1ヶ月、家で安静にしてろ。それから仕事場には俺が連絡する。わかったな。」
少し頷く。
そのあと、先生が家の近くまで送ってくれた。
貴『ありがとう。』
医「なんかあったらすぐ連絡しろよ。」
うん、と返事をして家に帰る。
帰るのはいつも日付が変わってから。
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輝夜(プロフ) - かおり☆さん» ごめんなさいまだ許可されてないので使うの遅れると思います。本当にごめんなさい。 (2018年1月7日 14時) (レス) id: 51b7b5aab2 (このIDを非表示/違反報告)
かおり☆(プロフ) - あれ?画像つかわないんですか? (2018年1月7日 14時) (レス) id: 0aa74cf0b4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり☆(プロフ) - トップ画像完成しました! (2017年12月25日 19時) (レス) id: 0aa74cf0b4 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 沖田夕重さん» ありがとうございます。そんな感想嬉しいです。これからも頑張ります! (2017年11月23日 1時) (レス) id: 51b7b5aab2 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重 - とても素敵な話ですね。夢主ちゃんの家族を思いやる心が切なく温くて、すごく優しい気持ちになれます。これからも更新、頑張ってください。 (2017年11月22日 19時) (レス) id: 40a0d6ac5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:輝夜 x他2人 | 作成日時:2017年10月25日 21時