234話 ページ38
私たちは夜、大きなクリスマスツリーの点灯式を見に行く予定なので、みんなで電車で移動をした
ドアが開いて、電車に乗り込む
たまたま端の席が二つ空いていたので、わたしとさつきちゃんで「わーい！」と座った
「お前らガキかよ、足弱すぎんだろ」
「大ちゃんたちみたいに鍛えてないもんねー」
わたしの顔を見ながら同意を求めるさつきちゃんに、わたしも激しく首を上下に振った
つり革に捕まって私に前屈みになる彼はとてもかっこよくて
思わず顔が赤くなる
クリスマスマジックだ
私は、思わず口を開いた
「私ね、クリスマスの雰囲気大好きなの」
青峰くんとさつきちゃんはそれぞれ2人で違う話で盛り上がっていて
黄瀬くんだけ、へぇ、という顔で私を見下ろした
「街が浮かれてるっていうか…、お店入った時のクリスマスの雰囲気とか…イルミネーションとか…」
私が一つ一つ好きなところをあげていると、黄瀬くんも「…あーでもそれわかるッスわ」と口を開いた
「冬場に、寒ーって思いながらどっかお店入ってあったかくてコート脱ぐの良くないッスか？？」
ニヤリと笑う黄瀬くんに、「それそれそういうこと！！！」と思わずはしゃいだ
わたしは下を向いて、水族館で撮った写真をUnstagramにアップロードした。
そのままの流れでストーリーを見ると、なにやら黄瀬くんのサブ垢でも上がっているようで
「ちょ、いつ撮ったの！！！！」
わたしは思わず黄瀬くんを見上げて、黄瀬くんはにっこりとわたしに笑った
画面にはわたしが水槽の前でかがみながらはしゃいでいる動画が流れている
「…全く気づかなかった」
ため息をついてタップすると、何やら見たことのある大きなお城の写真を高尾くんがストーリーで上げていた
「あーなんか、いってるらしいッスね。」
黄瀬くんはわたしの画面をチラ見しながら言った
「ネズミーランド…。緑間くんと楽しんでるかな」
私はそう呟きながらもう一度画面をタップした
すると頭上から降ってきた黄瀬くんの声がやけにあわてていて
「え、なんで緑間っちと？」
「え、？だって相棒だから」
私たちのお互いの頭にはてなが浮かんだ
「…誰のストーリー見たんスか」
「高尾くん、だけど」
黄瀬くんは不思議な顔で私のスマホに視線をやった
すると私のスマホを掴んで、
「俺が見たストーリーこっちッスわ！！」と声を荒げた
そこにはさっきと同じ写真。
あげている人物は…
「うそ、リナと！？」
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葵 - 私は三推しの青峰を友達に奪われましたまじで最悪なんですよ？ (2021年12月19日 12時) (
レス) @page32 id: a5167809cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - ( ノД`)…大輝が桃井と嫌だ( ノД`)…青桃嫌だ( ノД`)… (2021年9月2日 12時) (レス) id: 0028bf96c7 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - Mさん» ありがとうございます(´；ω；`) (2020年11月3日 9時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新待ってます！！！頑張ってください。大好きです(*´∀｀*) (2020年11月2日 20時) (レス) id: af70b25253 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 沢さん» ありがとうございます！これからも全然続いていくのでぜひぜひお読みいただけると嬉しいです！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年10月30日 21時
