231話 ページ35
さつきside
「えっ…」
私の口からやっと出た言葉はそんな情けない声で。
何考えてるのかわかんないいつもの顔で、青峰くんは顔をそらして言った
「テツみてえにお前のこと泣かせたりしないし」
「待って、青峰くん、それって…」
だんだん震える私の声を聞いて、青峰くんが遮った
「その呼び方、やめてくんね。前のがいい」
…涙が、頬を伝った
「…だい、ちゃ、」
恥ずかしそうに頭をかいて、口を開いた大ちゃん
「…最近よ、もしお前が大学で離れたらって思ってよ」
耐えられねぇんだわ、とたしかに動いた大ちゃんの口
「…ぅん、」
わたしは力無く頷いて、涙を拭りながら下を向いた
「…いつの間にか、当たり前になってて気付かなかった」
涙を拭っている手を大ちゃんに握られて、咄嗟に顔を上げた
目の前にあるのは見慣れた顔と見慣れた目
私の瞳を吸い込むかのように、まっすぐな目
「さつき、好きだ」
大ちゃんの言葉を脳で処理するのに時間がかかって、それと同時に全神経が目の前の大ちゃんに集中した
「…だい、ちゃん」
まっすぐな告白に、わたしは口を半開きにしてしまった
「…わたしも、ずっと、好きだったってことに最近気づいたの」
大ちゃんの顔がびっくりしてる
「…これからも、胸張って大ちゃんの横にいたい」
まっすぐな告白に、まっすぐに伝えた私の想い
大ちゃんはため息をついて、
「あーあーたえらんねぇこの甘ったるい雰囲気」
と立ち上がった
雰囲気をぶち壊すその言葉に、ぷっ、と笑いがこぼれた
大ちゃんは、頭をかいて
「もう、さつき俺のもんってことでいーか？」
と照れ臭そうに言ってきて…
わたしも笑顔で頷いた
ベタに、付き合ってくださいとか、そういう告白も憧れた時期があった
…でも、大ちゃんのこのまっすぐな告白も…、悪くないな、と思った
きーちゃん、Aちゃん、わたし、大ちゃんの彼女になりました
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葵 - 私は三推しの青峰を友達に奪われましたまじで最悪なんですよ？ (2021年12月19日 12時) (
レス) @page32 id: a5167809cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - ( ノД`)…大輝が桃井と嫌だ( ノД`)…青桃嫌だ( ノД`)… (2021年9月2日 12時) (レス) id: 0028bf96c7 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - Mさん» ありがとうございます(´；ω；`) (2020年11月3日 9時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新待ってます！！！頑張ってください。大好きです(*´∀｀*) (2020年11月2日 20時) (レス) id: af70b25253 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 沢さん» ありがとうございます！これからも全然続いていくのでぜひぜひお読みいただけると嬉しいです！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年10月30日 21時
