223話 ページ27
「だぁーーーーーーーー」
「負けた！！！！」
そう叫ぶのは桐皇の選手達
接戦を続け、4点差で海常が勝った
今吉さんと、笠松先輩が「3年間ありがとう」と握手をした。
わたしはもう、涙が堪えられない。
ポタポタと流れる涙を拭わずに、先輩達の最後の握手を見届けた。
今吉さんとの握手を終えて、残りの選手の方を向く笠松先輩。
「えーー。3年間ありがとう。お前らは本当に最高のチームメイトだ」
あぁ、もう、そんな時間か
やだなぁ、もっと、先輩達の試合見ていたいなぁ
「そして、日本一の景色を見せてやれなくてごめん。俺はこの悔しさ、一生忘れられないと思う」
段々と震える先輩の声
先輩は大きく息を吸って、叫んだ
「だから、明日からは早川！！！お前にこの悔しさとキャプテンの背番号を託す！！」
「えっっ？！お(れ)っすか！？！」
わたしと黄瀬くんは思わず顔を見合わせた
「大丈夫だ、今のお前ならみんなを従える力がある」
早川先輩の目にも涙が浮かんでいた
「本当にありがとう。最高の時間だった、」
笠松先輩の声がだんだん小さくなって、また大きく深呼吸をした
「お前ら、大好きだ！！！！」
その言葉で涙が滝のように流れた。わたしがくっと口を食いしばると横から聞こえた弱々しい声
「笠…松っ、せんぱぁぃ、っ」
わたしの横にいる人はどうしてこんなにも愛おしいのだろう
「おーおー、熱いやっちゃなぁ！俺らもうその下り既に終えてんねん」
そういいながらこっちを見た今吉先輩達の目にも涙が浮かんでいる。
桐皇も、海常も、最高のチームでした。
「俺らの新キャプテンは若松。俺らの悔しさも背負ってもらって、次こそはインターハイ優勝うちのもんやで」
ニヤリと妖怪のように笑う今吉さんの言葉に、ガタッと立ち上がる黄瀬くん
「フッ、来年こそ、俺らがもらうッスよ！！」
わたしは夏には見られなかった彼の意思が固まった表情に、思わず口角が上がった。
こうして、桐皇と海常の現メンバーでの最後の練習試合は幕を閉じた。
さつきちゃんと青峰くんにまた明日ねと別れを告げて、私たちは体育館の掃除、そして本当に最後の挨拶の時間を迎えたのである
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葵 - 私は三推しの青峰を友達に奪われましたまじで最悪なんですよ？ (2021年12月19日 12時) (
レス) @page32 id: a5167809cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - ( ノД`)…大輝が桃井と嫌だ( ノД`)…青桃嫌だ( ノД`)… (2021年9月2日 12時) (レス) id: 0028bf96c7 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - Mさん» ありがとうございます(´；ω；`) (2020年11月3日 9時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新待ってます！！！頑張ってください。大好きです(*´∀｀*) (2020年11月2日 20時) (レス) id: af70b25253 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 沢さん» ありがとうございます！これからも全然続いていくのでぜひぜひお読みいただけると嬉しいです！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年10月30日 21時
