【黒バス】探偵少女は真実を守る-episode extra-

▲真実-248-▲ ページ30

田「賭け……？」



緋「そ、賭け…俺も最初聞いた時は、なんの事やらさっぱりだった。

……けど、聞いてれば聞いてるほど、その賭けとやらが如何に壮大で…残虐なものか。

嫌でも分かっちまった…。」



緋夢は俯いて、続けた。



緋「母様は、どうやら征が生まれた時から、いつか必ず抹殺してやろうって計画を練ってたらしい。

…ただ、叔父様のガードが想像以上に固くて、中々計画実施出来なかったみたいで…あ、もちろんされちゃ困るんだけどさ。

結果として、征が関西に一人立ちした去年まで…母様は下手に動けなかった。」



降「生かしてやったのにっていうのは、元々生まれてすぐに殺.してやるつもりだったけれど、計画が実行出来なかっただけで…。

つまり、赤司は生まれてからずっと、緋夢さんのお母さんに狙われてた…って事…？」



緋「それで合ってるよ。」



降旗の顔が青ざめる。


自分だったら絶対に耐えられない、と思った。


生まれて15年、ずっと命を狙われ続けていたなんて。



緋「あの時の征は、まだ初めての敗北を味わった直後で、情緒不安定だったし、何より…叔父様に見放されてた。

そこに母様は付け入ったんだよ。」



当主継承権を譲らないのなら、貴方の友達を殺.すしかないわね。



真「……なんて勝手な…。」



雄「意味が分からない。

何でたったそれだけの事で…甥の友人を大量殺人することになる？」



緋「…赤司家の人間ならば、全てにおいて勝利を修めるべし。

下らない建前だよな、でも母様はそれを持ち出してきたんだ。」



敗北の味を知ったお前は一族の恥、お前はこの家に必要ない。



緋「よく言うよ…って俺は思ったね。

…人間なんだから、誰しも失敗の一つや二つ、あるだろうに。」



そしてそんな負け犬の面を知り、世間に広めている奴らは、我々の邪魔でしかない。



緋「母様はね、征が敗北を知った事に対して付け入った。

そして、征が敗北する様を目の当たりにし…尚且つ征をよく知っている彼らを…。」



一息に世間から消すことにしたんだ。


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MVP14の読者ページにうつほ載りました感動＼(^o^)／

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