▲真実-249-▲ ページ31
それはあまりにも理不尽、傍若無人、身勝手。
降旗は目を見開いて、緋夢の言葉をゆっくりと嚥下する。
田「…あり得ない…人間として…。
赤司君が邪魔だから殺そうとした?
それだけでも十分外道なのに、なんで黄瀬君や青峰君まで…!」
田無は憤り、スカートの裾をぎゅっと握り締めた。
ぎりぎり、とまるで歯軋りの音のよう、それほどまでに彼女を怒らせる要因は。
由「………だめだこりゃ…あたし達人間には理解できない。」
非人道的な犯人の動機。
由「…そもそも、緋夢サンの話を聞いて何となく変に思っちゃいたんだ。
赤司の中のお家騒動なら、その家の中で片付けりゃいい。
…なのに、カズ達は殺.された。
それは何故かって聞いたら…そんな下らない口封じのため。
要は、そうなんだろ?
赤司さんだけ殺.して、仲の良い黒子さんや黄瀬さん達に詮索されたら困るんだろ?
あの人達は一応、バスケ界じゃ誰もが知るスーパースター…加えて、黄瀬さんに至っては芸能人と来た。
……でも一人じゃなくて大勢なら…どこに黒幕が潜んでるか分かりにくい。
頭数合わせのために、赤司さんに合宿を開かせて、どいつが恨みを買ってんのか分からなくなるくらいに殺.して。
うまいこと紛れた所で、世間で一番怪しまれてた赤司さんを犯人にでっち上げさせたんだ。」
全て由貴菜の言う通りだった。
緋夢は小さく拍手を送ると、降旗に向き直った。
緋「由貴菜ちゃんの言う通りさ。
めっちゃ綺麗にまとめてくれたから、俺からは以上ってところかな。
………んで。」
降「………。」
緋「…ノート、死守したやつ。
次はそれ、読まなきゃなんないと思うよ。」
降「…ですよね…。」
ノート?と首を傾げる田無達の眼前に、降旗はつい先程黒服達から何とか死守した一冊大学ノートを差し出す。
やはり一見するとただの数学提出用ノートなのだが、真澄がおもむろにページを開き、緋夢と降旗を除く一同は絶句した。
真「降旗さん……これ…。」
降「……黒子から、預かってきたんだ。
…やっぱ…読んだ方が、いいよね?」
真「…お願いします。」
真澄からノートを手渡される。
降旗は一回深呼吸をしてから、改めてそのノートの最初の一ページを開いた。
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次から黒子視点の回想です(;´Д`)ツラァ
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時