▼真実-9-▼ ページ10
黒「僕達の…真実……？」
貴「お二人とも、さっきまで話してましたよね？
"このい.じめの真相は、僕達しか知らないでしょう？"、と。」
黒「…なっ……！
…………。
…はい、話して…ました。」
一語一句、寸分違わず黒子が発した言葉を、黒子自身に告げる。
これには、黒子は表情を変えざるを得なかった。
貴「くすくすくす！
びっくりしましたか？
私、人が言った事は必ず覚えているので。
…まぁいいです、私の記憶力事情なんて。
お分かり頂けたのであれば、真実を聞かせて下さい。」
桃「て、テツ君…話す…？」
黒「…１つ、質問があります。
今から僕が話す真実を…貴方は、信じてくれますか？」
貴「…ふむ、これには少し厳しい意見を申し上げなければなりません。
手のひらを引っくり返すようで悪いのですが、私は証拠無き断定は許しません。
それはすなわち、貴方がたも、田無さんも
私が認めぬ限りクロである、という事です。」
黒「つまり、ここで僕が貴方に真実を話しても、それを根拠にシロにはなれない。
真実を話しても……僕達は、クロなんですね。」
黒子が、半ば投げやりにそう呟く。
そこには、完全な諦めが含まれていた。
貴「ですが、クロとも決まった訳ではないです。
何しろ、証拠がありませんから。」
黒「――!!
じゃあ！
僕達が証拠を出したら、田無さんは断罪されるんですか!?」
貴「あーはいはい落ち着いて。
突っ込みはネタが１つ終わってからですよ。
今日話を聞いた所では、田無さんご自身は証拠を持っていなさそうでした。
端的に述べれば、今は家にある、と言うような、宿題忘れ常習犯のような結論になります。
ですが、それ以外に、元々証拠なんて用意していない、という結論も可能性としてはあり得ます。
…分かりますか？
兄弟が居たとして、狡猾な兄がわざと弟のケーキを食べたなら。
兄には二通りの答えが可能です。
１つは、冷蔵庫の奥底にあるから取れない。
２つ目は何だと思います？」
桃「…元々証拠なんて用意していない。
兄が食べたかなんて、分からないから……お母さん、もしくは別の人が食べた事にする…？」
貴「グッド、まぁそんな所です。
ならば、話を続けましょう。」
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流海 - 夢主の性格が最高過ぎます！面白いです！ (2017年4月30日 18時) (
レス) id: 7de778a5af (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 - 二年たってる今じゃ見てないかもしれませんが、この小説すっごく面白くて大好きです!夢主のゲロカスとか正論すぎて爆笑してましたｗｗ偶々この小説を見つけて本当に良かったです!! (2015年8月20日 17時) (レス) id: 31fa2bd0da (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - はぁあすっきりっwめちゃ面白いすよww (2015年4月28日 23時) (レス) id: de22cd0d70 (このIDを非表示/違反報告)
ぶらってぃーらびっと(プロフ) - 夢主w狂ってますなーw (2014年8月29日 20時) (レス) id: 5e0462a61f (このIDを非表示/違反報告)
東方見聞録 - 画像がほとんど見れない件について………？ (2014年5月6日 13時) (レス) id: 6155e32571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤司うつほ@嘉音君可愛い | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時：2013年7月24日 19時
