▼真実-44-▼ ページ45
全員で、田無をなかば引き摺るようにして、南校舎四階に向かう。
南校舎四階家庭科室は、位置的には体育館と全く反対の場所にあり、また、四階の端にあるため、遠い。
Aが部室と同様に、退室後にガムテープを貼るのはほぼ不可能だ。
Aがドアの前に立つ。
ガムテープは……貼られたままだった。
貴「ねぇ…田無さん。
あんた今、どんな気持ちですか…？
味方から見捨てられて、どんな気持ちですかァ……？」
田「……っ…ぅ、最悪…。」
貴「あっははははははひゃははッ!!
でッすよねぇええぇッ!?
知ってますよそんなのッ!!
見りゃ分かりますってッ!!!!
…でもね、まぁだまだ。
全然序の口ですよ、こんなの。
私が、あんたを更なる絶望に突き落として差し上げますからァ…！」
あーっはははははッくひゃひゃひひははッ!!
ガムテープが乱暴に引き剥がされる。
そして、ドアをガラリと音を立てながら開ければ、そこには。
.
桃「え、江戸川さん……！」
黒「…皆さんも…。
もしかして………ッ…！」
桃井と、黒子。
二人の瞳が、潤んでいく。
貴「…はい、おめでとうございます。
貴方がたの真実を、全員が信じました。」
桃「……ぅ、ひっく……うわぁあああああぁぁぁあんッ!!
やった…やったよテツ君!!
江戸川さんが、皆の事…わぁぁあ…!!!!」
桃井が泣きながら、黒子に抱き付く。
嬉し涙でぐちゃぐちゃなのは、黒子も同じだった。
そんな二人に、満身創痍の田無を引き連れ、Aが近付く。
貴「…ほら、お二人に言う事、あるんじゃありませんか？」
田「…うっ……うわぁ…ぁ…。
ごめ、なさ……ぁぁあ…！」
田無が、へなへなと床に座り込む。
二人とは対照的に、田無の顔は悲しみの涙でぐちゃぐちゃだった。
田「ううぅぅ…ぅ…本当ごめ、ん……！
私の、せいで……ぁぁ…うわぁあぁ…ぁ。」
黒「…田無さん……。」
ただただ、泣いて謝り続ける田無に、黒子が手を差し伸べる。
それを見て、桃井も確信したように、手を差し伸べた。
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流海 - 夢主の性格が最高過ぎます！面白いです！ (2017年4月30日 18時) (
レス) id: 7de778a5af (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 - 二年たってる今じゃ見てないかもしれませんが、この小説すっごく面白くて大好きです!夢主のゲロカスとか正論すぎて爆笑してましたｗｗ偶々この小説を見つけて本当に良かったです!! (2015年8月20日 17時) (レス) id: 31fa2bd0da (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - はぁあすっきりっwめちゃ面白いすよww (2015年4月28日 23時) (レス) id: de22cd0d70 (このIDを非表示/違反報告)
ぶらってぃーらびっと(プロフ) - 夢主w狂ってますなーw (2014年8月29日 20時) (レス) id: 5e0462a61f (このIDを非表示/違反報告)
東方見聞録 - 画像がほとんど見れない件について………？ (2014年5月6日 13時) (レス) id: 6155e32571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤司うつほ@嘉音君可愛い | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時：2013年7月24日 19時
