▼真実-28-▼ ページ29
黄瀬と別れた後も、Aは校舎内を走り回っていた。
作戦決行は、来週の土曜日。
それまでにできる調査は全て終わらせておこう。
貴「…はぁ、ひとまずこれくらいでしょうか。
あとは黒子さん達にも、作戦を伝えなければ。」
Aがそう言って職員室から立ち去ろうとした時。
赤「……江戸川。」
貴「あら、赤司さん。」
今日の練習メニューについてだろうか、書類を持った赤司と出会った。
貴「今日はずいぶんと、バスケ部の皆さんに遭遇しますね。
厄日、あるいは吉日ですかぁ…？くすくすくすくす…！」
赤「…誤魔化すな。
"作戦"とはなんだ。」
貴「…………。」
聞かれていたのだろうか、赤司が怪訝そうな眼でこちらを見てくる。
他の生徒ならば足がすくむであろうその視線に対してさえ、Aは全く動揺しない。
むしろ、睨み返すような目付きでこう告げた。
貴「…さぁ？
聞き間違いじゃないですか？
私の事です、貴方に告げる道理はありません。」
赤「とぼけるな、"黒子に伝える"と言うのはどういう事だ。
お前、奴らの味方なのか…？」
そう赤司が言うと、ダンッと言う壁を叩く音がする。
赤司がふと、横を見ると、そこにあるのはAの腕。
いつの間にか赤司は、職員室のドアとは反対側の壁に、背中を預けていた。
そして、真正面のAは…なんとも形容しがたい、悪鬼のような表情を浮かべ、赤司を嘲っている。
貴「だったら…どうします……？」
赤「…容赦はしない。
お前を退部させる。
そんな輩を、田無の側にいさせる訳にはいかないからな。」
貴「ふふふ…それは困りますねぇ。
……単刀直入にお訊きします。
あんた、田無さんと桃井さん…どっちが大切なんです？」
赤「当然、田無だ。」
貴「まぁ、あんたの今の価値観じゃそうでしょうね？
じゃあ、"今の"あんたじゃなくて、"田無さんが襲われる前の"あんたに訊きます。
…どっちが、大切ですか……？」
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流海 - 夢主の性格が最高過ぎます！面白いです！ (2017年4月30日 18時) (
レス) id: 7de778a5af (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 - 二年たってる今じゃ見てないかもしれませんが、この小説すっごく面白くて大好きです!夢主のゲロカスとか正論すぎて爆笑してましたｗｗ偶々この小説を見つけて本当に良かったです!! (2015年8月20日 17時) (レス) id: 31fa2bd0da (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - はぁあすっきりっwめちゃ面白いすよww (2015年4月28日 23時) (レス) id: de22cd0d70 (このIDを非表示/違反報告)
ぶらってぃーらびっと(プロフ) - 夢主w狂ってますなーw (2014年8月29日 20時) (レス) id: 5e0462a61f (このIDを非表示/違反報告)
東方見聞録 - 画像がほとんど見れない件について………？ (2014年5月6日 13時) (レス) id: 6155e32571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤司うつほ@嘉音君可愛い | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時：2013年7月24日 19時
