▼真実-20-▼ ページ21
＊翌朝＊
貴「おはようございます。」
桃「あ、江戸川さん…。」
早朝の体育館、Aがその扉を開けると、すでに先客がいた。
桃井だった。
貴「あら、一番乗りだと思ったのですが。
黒子さんはどうされました？」
桃「…ん…それが……。」
桃井は、早朝の出来事を話す。
実は、この体育館に最も早く来ていたのは田無だったと言う。
田無は、黒子だけに部室に来るよう命じ、桃井に朝練の準備をやらせていた。
桃「あ、昨日のアレ…テツ君が今持ってるよ。」
貴「ふむ、では今頃活用出来てるといいです。
他の皆さんが来るまで、準備手伝いますよ。」
桃「…！
あり、がとう……。」
桃井は思わず、目尻が熱くなるのを感じた。
…人に優しくされるのは、久しぶりだな。
貴「勘違いはしないように。
私はまだ、貴方がたの味方ではありません。
かと言って田無さんの味方でもない。
どちらに着くかは、双方の提示する状況証拠次第ですので。」
桃「……そっか…ごめんなさい。」
貴「謝る事じゃないです。
さっさと仕事片付けましょう。」
桃「……うん。」
桃井は再び手を動かし出す。
彼女には、Aの淡白さが、よくわからなかった。
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朝練に、もはや空気とは言え一応出るため、体育館に向かう。
この日はたまたま桃井さんと同じだった。
黒「………っ！」
田「あれぇ…遅かったね？
黒子君、桃井さん♪」
桃「ひっ……！」
黒「……君が早いんじゃないですか？
朝からご苦労様です。」
体育館を開けると、すでに田無さんがいた。
僕は桃井さんを庇うようにして、田無さんと対峙する。
黒「…で、君がこんなに早く来てるというのは、何かあるんですよね？」
田「ご名答〜！
…黒子君、あんただけこっちに来て。」
桃「……！
て、テツ君…行くの……？」
桃井さんが心配そうにこちらを見る。
予想は付いている…きっと、今度は僕を陥れるつもりなんだろう。
黒「…安心してください。
僕これでも男ですから。」
桃「う、うん……。
……あ、そうだ……テツ君、これ。」
桃井さんが僕に差し出してきたのは、昨日江戸川さんからもらったレコーダー。
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流海 - 夢主の性格が最高過ぎます！面白いです！ (2017年4月30日 18時) (
レス) id: 7de778a5af (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 - 二年たってる今じゃ見てないかもしれませんが、この小説すっごく面白くて大好きです!夢主のゲロカスとか正論すぎて爆笑してましたｗｗ偶々この小説を見つけて本当に良かったです!! (2015年8月20日 17時) (レス) id: 31fa2bd0da (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - はぁあすっきりっwめちゃ面白いすよww (2015年4月28日 23時) (レス) id: de22cd0d70 (このIDを非表示/違反報告)
ぶらってぃーらびっと(プロフ) - 夢主w狂ってますなーw (2014年8月29日 20時) (レス) id: 5e0462a61f (このIDを非表示/違反報告)
東方見聞録 - 画像がほとんど見れない件について………？ (2014年5月6日 13時) (レス) id: 6155e32571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤司うつほ@嘉音君可愛い | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時：2013年7月24日 19時
