【黒子のバスケ】関わらないでください21【赤司征十郎】

不登校＊1069 ページ21

『嫌いになっちゃいますよ』の効果は結構効き目があったのか、今は大人しく静かにしている征くん。
勿論征くんの分も作る。

さつきちゃんに教えてもらった事は結構効果があって征くんを落ち込ませちゃうのが分かった。
あんまり使わないようにしよう。


こんなの卑怯だもんね。
正々堂々としよう。

征くんが落ち込んでるのは一目瞭然で罪悪感ばかり募る。


「征くん」

とカウンターに座る征くんに声をかけると征くんは嬉しそうな顔をして私を見る。
落ち込んでる時の征くんは可愛いんだよね…

「なんだ？」
「手伝ってください…」

と言うと征くんは手伝ってくれた。
丁度準備が終わった頃、部員の皆さんが集まってきた。

椅子に座ろうとした征くんの腕を引っ張って食堂を出る。
誰にも見られない場所に来る。


「A？どうした？」

と征くんは私に聞いてくる。
私は一度深呼吸をして背伸びをすると征くんの肩に手を置いて、征くんのほっぺにキスをした。

「え…」

征くんは驚いたように私のキスをした方のほっぺを触り私を見る。

「す、すまないが…状況が飲み込めないんだが……」

と言われて小さく呟く。

「さっきのおんぶと今のお手伝いのお代です………」
「え……？」
「だからおんぶとお手伝いのお代です……！何度も同じ事言わせないでください……！」

と言ったときさっきから征くんに怒りっぱなしで征くんが可哀想に思えてきた。

征くんは驚いた顔をするもすぐにふわりと微笑んで私を抱き締めた。

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