第百三二幕 ♪ ページ34
［NOside］
【拝啓 リクオ様…
あれから数週間経ちました──
御門院一族は晴明と共に消え……螺旋城跡には何も残りませんでした
まるで千年────
進まなかった時が一瞬でめぐり始めたように風化して消えたのです
各地の妖怪達は再び自分の縄張りに戻り……
傷を癒す者、破壊された土地を修復する者、再び百鬼を集める者。その行動は様々です
あの時、一つの百鬼夜行になったのがウソのように……
花開院家は…久しぶりに破軍使いの当主が誕生予定
しばらくは摂政(？)を置いて復権を目指すようです
遠野は…イタクら新たな世代の妖怪たちが中心になり始めています
玉章達は…よく分かりませんがギラギラした目で帰っていきました…
学校のみんなは…変わらず元気ですよ♡
そして…Aはリクオ様が帰ってくる時が近くなるにつれ、ソワソワしている事が多くなりました
私には理由は分かりません
私は…氷麗は…ずっとリクオ様の帰りを…待っております
かしこ】
氷「……お、おかえりなさい！若」
リ「あれっわざわざ出迎えてくれたの？ありがとう氷麗、ただいま」
氷「ハイッ！」
リクオ、氷麗が歩いて本家に着き更に騒ぐ本家
すると、本家の中からAが早足でリクオに近付き…
A「に、兄さん！お帰りなさい！！」
リ「ただいま、A」
A「そ、それと……」
顔を赤くしているAを見てその場にいる妖怪達全てがリクオとAに注目
リ「ん？」
A「ぼ、僕は兄さんの事が好き！付き合ってください！！」
その言葉にその場にいる妖怪達だけでは無く本家の中にいる妖怪達にも聞こえ皆、リクオを見ている
リ「……うん、いいよ！(ボクから告白したけど…)」
そこからは……読者様の想像でお決めください
鯉伴達に反対されても付き合ってるか
はたまた、幸せに付き合い結婚しているか…
これにて、この噺は終幕とさせていただきます…
おしまい…
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