リクオの双子の妹はネガティブクール？！【ぬら孫～第三章～】 (ページ14)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:26,404 hit

第百一二幕 ♭ ページ14

秋「……大丈夫だ百石。この刀は…魔や妖の力を断ち切るための刀なんだ。無傷ではないかもしれんが祢々切丸は決して人間に致命傷を与えるまでにはいかない」

百「本当ですか」

秋「いい刀だろ？」

百「ハ…ハイッ」

氷「祢々切丸完全復活ですね！」

リ「うん…でも、いきがかり上戦うことになってしまったけど…この人って一体…戦闘中しきりに晴明の名を口走っていた…」

秋「この人は…御門院泰世。この山では…その実力と厳格な性格で一角の人物として認められていた…」

竜二さんが「おい」とポンっと肩を叩くと同時に泰世とか言う男が体を起こした

秋「！！泰世殿…」

泰「晴明様…晴明様…申し訳…ございません…
秋房、そこの妖怪もだ。貴様らがいくら正義をかかげようか晴明様の御意志に歯向かえば

それは〝清浄〟の対象となる
お前らに待っているのは〝死〟のみだ

クソ…こんな体たらくでは私は永遠に修験者だな
寿命がくれば死ぬ運命か…

歴代当主〝黒装御門院〟〝白装安倍姓〟
結局…オレには手が届かなかったか…」

ズルズルと音を立て落ちていく泰世に兄さんは「氷麗」と名を呼ぶ、

氷麗のおかげで頭からザクッてならなくてよかったね泰世殿

竜「…当主ではないのか。清浄ってのは何の事だ？」

秋「そういえばさっきもそう言っていた
晴明の復活と共に再びこの世を清き世に…と」

竜「知れば知るほどわからんことが増えてくる
13代目秀元がいりゃあ何か知ってたかもな…

秋房！京に戻るぞ」

秋「え？」

竜「もう刀は出来た…ここには用はないだろう
悪い予感がする…情報を集め対策を立てるぞ」

百「あの…その13代目って…
前に秋房様がお師匠と呼んでいた方ですよね？」

秋「あ、ああ…」

百「死んじゃって(・・・・・・)るんですよね？」

秋「え？」

百「あの…私イタコですから…」

秋「え？」