4 専用衣装/ 私の意志 ページ4
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それで、話って? 催促すると、佐賀美先生は椅子を持ってきてくれた。ここで話すということは今は保健室を誰も使っていないらしい。
「お前も忙しいだろうしぱぱっと話すけど、お前の専用衣装の番が回ってきたんだよ」
「専用衣装…? ってなんですか、それ」
「…お前、普段誰とも話してないの」
「え話してるよ。毎日仕事ばっかだよ」
佐賀美先生はAの言葉を聞くと、呆れため息を吐いた。
そのため息に深い意味はないと分かっていても体が強ばる。それに気づいた佐賀美先生が「あ、いやそうじゃない」と慌てて謝った。
一見変わっていないAの性格も、話してみれば変わってしまんだと感じる。昔はもっと明るくて天真爛漫という言葉が似合う女の子だったのに。口にしてしまえば彼女を苦しめると分かっているから喉に押し込む。
「ごめんね、佐賀美先生が悪気ないの分かってるよ。悪いのは反応しちゃう私だから、」
「…」
「もう癖になっちゃったの。誰かを落胆させたくないって、そう思うようになっちゃった」
「…そんな風に考えなくても誰も右京Aにガッカリしないよ」
「ど…うかな」
あの人の呪いがAをそう思わせない。
全てはあの呪いから始まったことだから。
「…話戻すけど、専用衣装ってのはそのまま右京Aの衣装って事。まあ右京はユニット入ってないから基本お前のための衣装か」
「つまり私だけの衣装がもらえる、ってこと…?
いつも作ってもらってるけど全部曲に合わせてるって聞いたことある」
「そういうこと。曲に合わせてるのが“右京A自身に合わせる”って事になる。今ESアイドルは順番に作ってるんだよ」
「へえ…私だけの……」
誰にも聞いたことがない。ESアイドルとは仕事で共演するか事務所で会ったりしないと話さないからだろうか。いつからやってるんだろう。
自分の専用衣装を想像するもどれも着たことがあるようなキラキラしたフリフリ衣装ばかり浮かぶ。右京A自身なんて、そんなものだ。
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かげやま(プロフ) - みそらーさん» こんにちは！コメントありがとうございます！新作です〜🥳こちらこそ楽しんでもらえるようにがんばります✊ (2022年4月2日 15時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
みそらー(プロフ) - し、新作ですか…！楽しみです。自分のペースで、応援してます!! (2022年4月2日 15時) (レス) id: 6e5a03b04b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年4月2日 0時
