【あんスタ】闇堕ちヒーローの話。【男主】

18 紹介 ページ18

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「…ぁ、あの！」

「なに?」


ずっと黙っていた真白友也がAに話しかけた。
友也は、テレビで観ていた芸能人が今目の前に、さらに同じ部活に入っていたとは思ってもいなかったため、ドキドキと胸を高鳴らせていた。


「俺、1年の真白友也って言います！」

「…ともや……友也。なずのとこにいる1年か」

「なず…? あ、に〜ちゃんですか?」

「に〜ちゃん…?」


お互いの呼んでいるあだ名を言ったところで分からない。ふたりは頭にクエスチョンマークを浮かべた。

なぜAが友也のことを知っているのかと言うと、以前なずなに写真と名前で紹介されたからだ。あんなの嫌という程覚える。


「友也、よろしく」

「は、はいっ！お願いします！」


完璧な笑みを貼り付けたようにするAに、気づかない友也は嬉しくなった。
が、隣でそれを見ていた北斗はAを蔑んだ目で見ていた。

あれはテレビ向きの笑顔だと気づいていたから。

つくづく好きになれない男だ。




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