142 スカウト/ 愚問 ページ42
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嘘だ。
どうしてここにいるのだろうか。
ボールに触れて頭を上げた瞬間、驚きのあまり体が強ばった。
「…な、なんで」
「……」
「Aちゃん、ボール…あ、逆先くん」
「やァ、子猫ちゃん。おはよウ」
「おはよう。ってもうお昼前だよ? でも珍しいね、体育から出るんだ」
「ウン。Aがいるって聞いたからネ」
あんずと夏目が話している間、Aの脳内ではどうやってここから抜け出そうか、出せもしない答えを探し求めていた。
それも、不意に名前を呼ばれて止まってしまったけれど。
「…久しぶリ。どうも上手く合わないかラ、なかなか会えなかったけド」
「…う、うん。久しぶり……あの、夏目…」
「2人とも仲良いの?」
「まァ、そこそこかナ。子猫ちゃんとAほどではないくらイ」
「!? なんで！あんずより夏目との方が仲良いよ！
何でそんなこと言うの…やっぱり、怒ってる…? この前私がひどいこと言ったから…」
「ちょっト。…ハァ、分からないなァ?
どうしてキミは突き放したりくっついて来たりするノ」
「…」
「それに今の発言はボクよりも子猫ちゃんに効いてるみたいだけド」
確かに、Aの横を見ればずーんとショックを受けた表情のあんずの姿が。
それでも距離が離れて友達と言えるような関係ではないにしろ、仲が良いのは断然夏目だと伝えたかった。
AもAで分からなくなってしまっている。だけど夏目の口からそんなことを言ってほしくはない。
たとえ自分が独りじゃないといけないと分かっていても、やっぱり夏目には嫌われたくないのだ。
「わ、私だってこれからAちゃんと友達になるから！負けないよ、逆先くん！」
「アア、ウン。面倒だネ、2人揃っテ…」
「…夏目、私に何か用だったの?」
「用っていうカ、…」
「…私も夏目にずっと聞きたかったことがある」
「何?」
DDDからずっと気になっていたこと。
Aははくはくと口を動かして、意を決して声を出した。
「…渉くんは、どうして“fine”に入ったの」
「…」
「夏目はどうして青葉先輩と同じユニットなの…?」
“fine”はあの天祥院英智がいるユニットで、青葉先輩だってそのメンバーだったはずだ。それぞれでユニットを組んでいるのはどうして?
「…───」
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
