【鬼灯の冷徹】金魚草が少女になりました

THE 夏 ページ13

そんなこんなで、私が神様にお祈りをしてから初めての夏。

たーーまーーやーーーー！

お盆と言われる時期ですよ！！
地獄の窯もお休みです。

何も沸かさずに水だけを張って遊んだり、針山の葉っぱでやり投げする大会があったり、夏休みでした！

地獄の窯プールの隣では屋台が並び、その中で鬼灯と私は遊びました！

「鬼灯様！あの白いふわふわ何ですか！？」

「綿あめです」

様々な屋台に目移り激しい。

「あ、芥子さん！狸鍋…」

「癖になる味ですよ〜。一杯いかがですか？」

「辛いのは苦手なので・・・」

ぐつぐつと煮えたぎる真っ赤な狸汁。恐ろしい赤さ。

目が痛くなってきたと思ったら後ろから声が聞こえた。

「あー！お前何してくれちゃってんの！？」
「ほしいものを射止めるともらえると聞いたので」
「あぁ…鬼灯様は今日も絶好調ですね」

「鬼灯様が大変そうなので行ってきますね！」

「あれ？お前、かわいい子連れてるじゃん。
ニーハオ、僕は神獣の白澤。よろしくね」

薬膳を売ってる屋台の人に絡まれた。
と思っていたら白澤さんに握られた私の手を鬼灯様が横から握り、白澤さんの手だけを握りつぶした。

「夜露死苦」
「ぎゃーーー！手がーーー！！」

「あぁ、鬼灯様…そんなに睨まないでください」

「ももたろーさん、こんにちは」

「あれ？僕のこと知ってるの？」

「はい！一子ちゃん達から話は伺っておりますので」

「え、君誰？」

「金魚草です！」

「え！？えっと…元気になる薬として調剤するあれ？」

「はい」

「世の中不思議なもんだねぇ」
桃太郎さんと話をしていたら白澤さんが復活していた。
回復が早いな神獣。

「ほらAさん、間もなく12時になりますので行きますよ」

「はーーい」
手にリンゴ飴、綿あめ、スーパーボール掬いでもらった袋、頭にはお面、首には光るペンダントなどなど遊びつくした格好の二人ですが…
これからお仕事です。

帰りたがらない亡者を捕まえます！！

シロさんも茄子さんも唐瓜さんも合流して手に持ってる食料を平らげた。

「さぁ！みなさん！！逃げる亡者を捕まえてください！より多く捕まえた上位100名にはボーナスが付きますので頑張ってください」

獄卒のみなさんの雄叫びで開始しました。

もちろんの事ですが、鬼灯様が喜々として一番多く亡者を捕まえていました。

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