【鬼灯の冷徹】金魚草が少女になりました

イースター ページ12

それは唐突だった。
鬼たちを集め、その集団の前で彼は一言放った。
(もちろん私は隅の方で聞いてました！！)

地獄の春祭りですよ！

という鬼灯の企画、地獄による地獄のための地獄のイベントが開催決定した。

「ルールは簡単。逃げ回る亡者の何人かに付けたこのタマゴを潰さないように亡者ぶだけをっ潰してください。
タマゴの中には火薬が入っていますので少しの衝撃でドッカーーーン！となりますので」

「それってタマゴの形した爆弾ってことですよね！？」
「ってかなんでタマゴ！？」

というざわめきが起こった。

「あ！そういえば先日…イースターについて文献あさってましたね！」

「よく気づきましたねAさん。地獄風にアレンジしました」

どうでしょう。という感じで若干のﾄﾞﾔ顔なる表情が見える。

「ストレスまでぶっ飛ばせそうですね！！」
「タマゴってどこにあるの？」
「イースターエッグってチョコじゃね？」

鬼たちの反応は良好。
亡者たちは…まぁ、うん、そんな感じの表情になりますよね。

「さぁ！思う存分飛ばしまくりましょう！」

どわーーーー！といって逃げる亡者たちを眺める鬼灯と金魚草の少女。

「鬼灯様は参加しないんですか？」

「いやぁ、逃げ惑う亡者たちを眺めているだけで愉快です。
あ、ちなみにこのエリアに地雷もあるので気を付けてくださいね！」

という鬼灯の説明の最中に爆発音が何度かした。
黒こげの鬼や亡者が量産されていく……。

早朝から「Aさん、このあたりに３０ヵ所好きなところに穴を掘ってください」と頼まれて私が掘っていた穴は地雷を埋めるためだったのね。





こうして地獄にも春が訪れましたとさ。
おしまい。

「まてー！！終わるな！！」

「亡者のくせにうるさいですよ」

突っかかってきた亡者を鬼灯様が金棒でぶっ飛ばした。
しかもそのまま空中爆発。

あ、あれって自分が爆発に巻き込まれない手段じゃない！？
鬼灯様すごい！！


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